岡田阪神は広島西川、日ハム近藤、ロッテ中村らのFA選手獲得は“封印”…ドラフト1位指名は浅野翔吾で巨人と勝負!
阪神が2005年以来、優勝から遠ざかっている理由のひとつとして岡田新監督は、特に野手に、そういう長年にわたってチームの主軸となる選手が内側から育っていないことが問題だと考えていることから、回のドラフトでは高松商高の浅野をドラフト1位指名する方針を固めた。9日に担当の渡辺スカウトらが高松の同学に面談に訪れている。
高校通算68本塁打。今夏の甲子園では1番打者として10打数7安打の打率7割、3本塁打、6打点、2盗塁という驚異的な成績でチームを8強へ導いた。170センチ、86キロの体格だが、強肩で俊足。米国で開催されたU-18W杯でも木製バットで9試合に出場し打率.333、1本塁打、出塁率.467の結果を残した。
「右の外野手」がチームの補強ポイントであり、浅野に長くチームの主軸となれる右のスラッガーとして期待を寄せる。
ただすでにライバルの巨人が浅野の1位指名を公表しており、競合となることは確実。日ハム、広島、西武、オリックス、ソフトバンクの5球団が、それぞれ1位指名を公表しており、多くても競合は4球団までと予想されるが。外れ1位に関しても、大阪桐蔭高の高校通算38本の大型捕手である松尾汐恩をリストアップ。「高校生の野手」を上位で指名していく方針だという。ちなみに岡田新監督のドラフトでのクジ引き成績は、阪神、オリックスを通じて「1勝9敗」。オリックス時代の2010年には、大石達也、伊志嶺翔大、山田哲人と3人連続で外して4人目に後藤駿太を指名した“黒歴史”があり、周囲に「今回はクジは引けへんよ」と公言している。
18年ぶりの優勝を最大のミッションとして15年ぶりに縦ジマのユニホームに袖を通すこととなった“切り札”の岡田新監督は、「勝てるチーム」と同時に、国内のFA選手の獲得を封印して内側から若手を育成して「常に勝てるチーム」の土台作りにも着手することになる。
(文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)