4日後に迫るトレード期限…大谷翔平の去就巡りNY紙が「エンゼルスが打診に耳を傾ける。若手有力株4人との交換要求」と報道
またエンゼルスに大谷のトレードを打診している可能性があるチームとしてパドレス、レンジャーズ、ドジャース、カージナルス、マリナーズの5つを挙げたが「ナショナルズのスーパースター外野手のフアン・ソトを狙っている球団は、若手の有望株を十分に提供できる(トレードに)積極的なチームであることから、大谷に関しても打診していることが合理的に考えられるが、(どの球団が)興味を示しているかどうかは定かではない」とした。
この報道を受けてメジャーの移籍問題に詳しい米情報サイト「トレード・ルーマ」は解説記事を掲載。昨年2月に2年契約を結んだ大谷の今季年俸が500万ドル(約6憶8000万円)であり、今オフに契約更改があり、来年オフにFAとなることを示した上で、「エンゼルスはジレンマを抱えている」と指摘した。
「エンゼルスは、すでにマイク・トラウトとアンソニー・レンドンと1年3500万ドル(約47億6000万円)以上の契約を結んでいる。レンドンは2026年、トラウトは2030年までだ。大谷は(今オフの契約更改で)この額にまた3500万ドル(約47億円)以上の年俸を加えることに疑いないだろう(もしかしたらその合計額以上かもしれない)。それは理にかなった出費かもしれないが、大谷が合意に達するまでに2つの条件がある」
同メディアは。大谷サイドが求める条件のひとつが、優勝争いができ、プレーオフに進出できる球団でプレーすることと紹介した上で、レンジャーズ戦に登板後に「ジ・アスレチック」の記者が「エンゼルスに長く残りたいか?」と質問された際の大谷のコメントを引用した。
「残りたいかというよりやることをやるしかないですし、どこにいても何をやるかは変わらない。エンゼルスには、今までお世話になったところもありますし、もちろん好きなので今はやっぱりエンゼルスで。今日もそうでしたけど、1試合1試合、勝ちたいなという気持ち。また明日もあるので、切り替えて頑張りたいなと思います」
同メディアは「トレード希望からは程遠い返答の一方で、長くエンゼルスに残りたいとの意志も示さなかったことはも注目に値する。もしかしたら記録的なオファーが、合意につながるかもしれないが、それを知るすべはない。MLBの契約が話し合われているときは一般的に予想するのが難しく、最後は金額が勝ち抜くことになる」と、トレード期限が残り4日に迫ったシーズン中の移籍の可能性は薄いとしながらも、今オフの契約更改では、ひと波乱ありそうなことを示唆した。エンゼルスがどんな決断を下すのかに注目が集まる。