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ベルギーGPのスプリント予選で角田裕毅は12番手に終わりSQ3進出を逃す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
ベルギーGPのスプリント予選で角田裕毅は12番手に終わりSQ3進出を逃す(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「正直まだ苦労している。イライラしている」角田裕毅がベルギーGPフリー走行1回目で18番手、スプリント予選は12番手と沈みSQ3進出逃す…「不必要な低速走行」で戒告処分も

 F1のベルギーGPのフリー走行1回目とスプリント予選が25日、現地で行われ、レッドブルの角田裕毅(25)はフリー走行1回目が18番手、スプリント予選では12番手に沈みSQ3進出を逃した。スプリント予選では「不必要な低速走行」で戒告処分が下されたが、決勝でのグリッド降格はないペナルティ。レース後に角田は「正直まだ走るのに苦労している。イライラしている」と吐露した。今日26日には公式予選とスプリント決勝が行われるが、角田はどこまで巻き返すことができるのか。なおスプリント予選ではマクラーレンのオスカー・ピアストリ(24、豪州)がポールポジションを獲得した。

 旧パッケージのままのマシンで

 サマーブレイク中に代表のクリスチャン・ホーナー氏が電撃解任され、レーシングブルズから昇格した新代表ローレン・メキーズ体制で挑んだ新生レッドブルでも角田に上昇気配が見られない。
 フリー走行1回目では、序盤こそマックス・フェルスタッペンに次ぐタイムをマークしていたが、セクター2でのタイムが伸びず、ソフトタイヤに替えたアタックは途中で中断。結局、ミディアムタイヤで記録した1分44秒492というタイムで18番手と惨敗した。2位に食い込んだフェルスタッペンとは約2秒差。
 続けて行われたスプリント予選でも角田のタイムは伸びなかった。セクター2で苦戦し、SQ1は1分42秒912の13番手で通過も、SQ2では10番手のステークのガブリエル・ボルトレートと0.056秒差の1分42秒184での12番手に終わり、SQ3進出を逃した。
 さらにスプリント予選での「不必要な低速走行」が審議の対象となり戒告処分を受けた。FIA(国際自動車連盟)は、F1スポーツ規則第33.4条と、レースディレクターノートの第1項で、安全確保と予選秩序の維持を目的に、セーフティーカーライン間の最低ラップタイムを設定している。角田のラップタイムはこれを下回っており、その2つの競技規則に抵触した。ただ戒告処分はグリッド降格のペナルティはなく、角田はそのまま12番手で決勝を迎えることができる。
 角田は、F1公式サイトが映像で伝えたフラッシュインタビューで「正直言って、まだ走るのに苦労している。また0.06秒で(SQ3進出を)逃した。 いつも通り非常にタイトなセッションで細かいことが重要になってくる。ベストは尽くした。どのドライバーもそうだろう」とレースを振り返った。
 そして、こう続けた。
「あちこちで改善できるポイントを見つかると思うが、少なくとも僕は改善できるポイントが分かっている。しかし、このような僅差でQ3を逃すというのは異常にイライラするものだ」
 それが本音だろう。

 

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