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カタールGP開幕を前にインタビューに応じた角田裕毅が残留をあきらめた発言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
カタールGP開幕を前にインタビューに応じた角田裕毅が残留をあきらめた発言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「実際のところメディアの皆さんと同じ理解だ」角田裕毅がカタールGPを前に来季残留に“白旗”をあげる?!レッドブルは来季布陣を今大会終了後に発表

 F1の今季第23戦となるカタールGPが今日28日、首都ドーハ郊外のルサイルインターナショナルサーキットで開幕する。来季の去就について角田裕毅(25)は、「話し合いはしていないが、実際のところはメディアのみなさんと同じ理解だ」と、すでに残留をあきらめ、姉妹チーム・レーシングブルズの新人アイザック・ハジャー(21、フランス)の昇格が濃厚となっている状況を受け入れていることを認めた。レッドブルのローラン・メキース代表(48、フランス)は今GPの終了直後にレーシングブルズも含んだ来季陣容を発表すると明言している。

 「特に(チームと去就について)話し合いはしていないが…」

 自身の去就に関して角田が初めて具体的に言及した。
 レッドブルのメキース代表が、姉妹チーム・レーシングブルズを含めた来季の陣容の発表をカタールGPの終了直後に行うと明言。つまりカタールGPの結果に関係なく来季の布陣の構想が固まっているとされる中で、開幕前日のインタビューに応じた角田は、来季の去就を問う質問攻めにあった。
 F1公式サイトによると、「チームと話し合いの場をすでに持ったのか」という問いに対して、角田は首を横に振りながら、こう返した。
「特に話し合いはしていないが、実際のところはメディアの皆さんと同じ理解だ。もちろん皆さんには話せない情報もあるだろうけど、おそらくほとんどの人が知っていることだよ。ただ最後まで何が起こるかわからない。だから様子を見よう」
 今季限りでレッドブルとの契約が満了する角田は、8月のサマーブレイク中にチーム首脳陣と協議し、後半戦のレース内容及び結果で来季の去就を決定することで合意した。その決定時期は、当初の10月下旬から12月5日開幕の最終第24戦のアブダビGP前へ先送りされ、さらに第23戦のカタールGP直後へと変わった。
 その間、多くの海外メディアが、角田の残留はなく、レーシングブルズでセンセーショナルな活躍を演じてきた新人ハジャーの昇格を既定路線だと報じてきた。一部では昇格内定と報じるメディアまであった。角田が言及した「皆さんと同じ理解」というのは、その状況を示す。角田本人は、もはや残留をあきらめたのだ。
 英国のF1専門メディア『GP BLOG』は、来季のレッドブル昇格をすでに内々に伝えられているかのようなハジャーのコメントをこう伝えている。
「シーズン終盤の第23戦目だけの結果で決まるものではない。ここまでの平均的な成績を見ればわかるし、僕自身はあらゆる面で非常に良い進歩を遂げてきた。その意味で言えば、たとえ僕が史上最悪の週末を過ごしたとしても今さら何も変わらない」
 ハジャーが昇格した場合、角田が来季のF1に生き残るにはレーシングブルズのシートを獲得するしか道はない。フラッシュインタビューでは、その古巣への復帰を“プランB”として、その有無を問う質問も飛んでいる。
「いやプランBも特にない。今はこのレース(カタールGP)しか考えていない。逆転でのドライバーズ王者獲得への挑戦者となったマックス(・フェルスタッペン)を、できる限りサポートしようと思っているし、チームの最も重要な仕事ができれば自然と僕の将来にもプラスになる。今はそれだけに集中している」
 絶対的エースのマックス・フェルスタッペン(28、オランダ)はラスベガスGPで今季6勝目を逆転でマーク。決勝後に失格となったランキング首位のマクラーレンのランド・ノリス(26、英国)に24ポイント差の2位タイに浮上している。

 

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