• HOME
  • 記事
  • 格闘技
  • 「正直、誰とやりたいかと言えば(井上)拓真選手」大晦日に井岡一翔が5階級制覇へ向けてWBA世界バンタム級挑戦者決定戦…その先に狙うは天心に勝った拓真「評価的に一番高い」
井岡一翔が恒例の大晦日に再起戦としてWBA世界バンタム級挑戦者決定戦に挑む
井岡一翔が恒例の大晦日に再起戦としてWBA世界バンタム級挑戦者決定戦に挑む

「正直、誰とやりたいかと言えば(井上)拓真選手」大晦日に井岡一翔が5階級制覇へ向けてWBA世界バンタム級挑戦者決定戦…その先に狙うは天心に勝った拓真「評価的に一番高い」

 

元4階級制覇王者の井岡一翔(36、志成)が大晦日に大田区総合体育館でマイケル・オルドスゴイティ(24、ベネズエラ)とWBA世界バンタム級挑戦者決定戦を行うことが28日、発表された。日本人初の5階級制覇へ向けての転級初戦。気になるターゲットについて井岡は、「正直言って誰とやりたいかと言えば(井上)拓真選手」と、那須川天心(27。帝拳)とのWBC世界同級王座決定戦に勝ち王座返り咲きを果たした井上拓真(29、大橋)の名前をあげた。今回から試合のライブ配信のプラットホームがABEMAから大橋ジムが提携しているLeminoに鞍替えすることも発表され「井岡vs拓真」のビッグファイトが実現する可能性が高まってきた。
 以下が会見での主な一問一答

「天心選手は総合力で拓真選手に負けた」

――再起戦がバンタム級の挑戦者決定戦です。現在の心境を?
「まずバンタム級の初戦で WBA にこのようなチャンスをいただけて嬉しく思いますし、いい内容で勝ってタイトルマッチにつなげたいなと思っています」
――相手はベネズエラの国内チャンプです(現段階ではランキング外だが、12月1日のWBAのランキング更新で挑戦者決定戦出場資格圏内に入る方向)
「1試合だけ試合を見たんですけどサウスポーの選手との対戦であまり自分の試合に参考にできるようなものではなかった。これから対戦相手の映像も見ていき調整、仕上げに入っていこうかなと思っています」
――オルドスゴイティはWBCのフェザー級グランプリにも出場している選手でスーパーバンタム級でも試合をしています。体格差に不安は?
「ないこともないですけどやると決めた以上その選手とやらなきゃいけないですし、大晦日までにできる準備というものをしっかりしてリングに上がり、やってきたことを信じていつも通り試合でパフォーマンスを出すしかない。今回も気持ちとしては変わらず、自分自身もこの階級で戦える自信をつけるためにやってきています。それを大晦日に証明して応援してもらっている人たちに、バンタム級に上げて強くなったなと、思ってもらわないと意味がない」
―― バンタム級への適応は?
「ボクシングに対しての考えだったり取り組み方を変えて、自分自身の成長だったり、バンタム級で戦っていくコンディションを作っていかないといけない。今までやっていたことを一度破壊して、また自分自身の再生に向けて新たな取り組み、、練習中での意識といった部分を大きくは変えるようにはしています」
――そもそも5階級制覇への挑戦を決断した理由は?
「(フェルナンド・マルティネスとの再戦に負けて)どちらかというと追い詰められている感覚でした。連敗をして現役を続ける上で、自分の残りのボクシング人生を考えた時も、残り時間で何が挑戦できるか、少しでも大きな挑戦と考えた時に今まではそこ(バンタム級挑戦)は頭になかったんですけど、前回の試合に負けたからこそより大きな挑戦をしてこの連敗から脱出する大きな切り口にしたいなと。 そこ(5階級制覇)が一番インパクトというか説得力があるかなという思いで挑戦したいと思いました」
――4階級制覇している井岡選手だからこそわかっていると思うのですが5階級制覇するためにクリアしなきゃいけないものは何ですか?
「スパーリングでしかバンタム級の選手と対峙したことがないのですが、バンタム級の距離感の圧力、イコールパワー、スピードに対しての駆け引きがあると思うんです。今まで培ったテクニックだったり、感性だけでは多分対応しきれないと感じています。パワーと言っても、いろんなパワーがあり説明が難しいので、誤解しないでいただきたいんですけど、スピードだったり瞬発力という部分での距離の縮め方、相手のオフェンスに対しての耐えるフィジカルだったりとか、そういうフィジカル面が、距離感の上で凄く必要になると思っています。ボクシングに対して単にパワーを出すとか、パンチ力をつけるのではなく距離感に深みを出す、厚みを出すためのパワー要素、スピード、瞬発力がすごく大事なのかなと思って取り組んでいますね」

 

関連記事一覧