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困った!西武の来季開幕投手が白紙…今井、高橋のポスティングだけでなく平良、隅田がもしWBC代表選出なら除外で…

 勝負の2年目へ臨む西武の西口文也監督(53)が開幕投手の人選に頭を悩ませている。2年連続で大役を務めたエース今井達也(27)と、開幕投手経験がある高橋光成(28)がポスティングシステムによるメジャー移籍を申請。先発に再転向する平良海馬(26)と初の2桁勝利をあげた左腕・隅田知一郎(26)に対しては、来年3月のWBCで侍ジャパンに選出されれば候補から外す方針を固めた。同27日の千葉ロッテとの開幕戦(ZOZOマリンスタジアム)へ、指揮官は「誰というのは今のところまったく考えていません」と開幕投手白紙の苦しい胸中を明かした。

 来春のキャンプ中に考える

 開幕投手を誰に託すのか。結論を保留したまま西武の西口監督が年を越す。事実上の白紙だ。
 昨季を振り返れば、新監督に就任した直後の段階ですでに開幕投手を決めていた。昨年11月23日のファン感謝イベント「サンクスフェスタ」を締める挨拶で、西口監督はこんな言葉を介して本拠地ベルーナドームを沸かせている。
「開幕投手は今井で行きます」
 就任直後に臨んだ秋季キャンプの段階で、指揮官は実績やチームに対する強い思いなどを鑑みた上で「今井しかいない、と決めていました」と後に明かしている。しかし、来季へ向けては現時点で次のように語るに留めている。
「そこはキャンプ中に考えて行こうかな、と。誰に(開幕投手を)というのは、今のところまったく考えていなません」
 背景には先発投手陣の再編成が急務なチーム事情がある。
 2年連続で開幕投手の大役を担い、3年連続で2桁勝利をあげた今井に加えて、2021年から3年連続で開幕投手を務めた高橋も、このオフにポスティングシステムによるメジャー移籍を申請。先発ローテーションを守り抜き、昨季だけで2人合わせて311回と3分の2投げ抜いた両右腕の挑戦を西口監督はこう語る。
「もちろんポスティングシステムを(球団が)認めた時点で、2人には向こうで頑張ってもらいたい、という気持ちが強いですね。もちろん2人が抜けるのは、チームにとっては痛手ではある。やはり2人で300イニングス以上を投げているので、そこを補うとなったら、なかなか難しいところではあるので」
 同時に新たな構想もすでに描かれている。西口監督が続ける。
「現状で言えば来年は平良が先発に戻る。あとは新外国人選手を取りに行こうとしているので(先発の)数はそろうんじゃないですかね。普通に考えれば平良、隅田、(渡邉)勇太朗、武内(夏暉)に新外国人といった感じで、あとは與座(海人)や松本(航)、若い投手とか、そのあたりのピッチャーですかね」
 6人の実績で言えば平良が開幕投手の筆頭候補になるだろうか。
 先発転向を志願して開幕ローテーション入りを果たした2023年に11勝をマーク。規定投球回数にも達し、西口新監督の方針で守護神に復帰した昨季は31セーブで自身初のセーブ王を獲得した右腕はしかし、昨季に入団4年目で自身初の2桁勝利となる10勝をあげた左腕・隅田とともに、WBCに臨む侍ジャパン入りする可能性がある。
 その場合は「2人の開幕(投手)は考えていません」と西口監督は明言する。侍ジャパン入りは選手にとって最大の名誉となる。しかし、その後の長いペナントレースを考えれば、開幕に合わせるために無理はさせられないと踏まえている。

 

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