「どうぞ(ご自由に)!」ヤンキースがFA最後の大物ベリンジャーの再契約に5年約253億円以上出さず異例のマネーゲーム参戦拒否を決めた理由とは?逆襲狙う対抗馬はメッツ
ヤンキースが今オフ最後のFA大物コディ・ベリンジャー外野手(30)の再契約交渉で現在オファーしている5年1億6000万ドル(約253億円)以上は出さずマネーゲームに参戦しない方針を固めた。NJ.comなど複数のメディアが報じたもの。メッツ、ブルージェイズが対抗馬だが、ヤンキースが「どうぞ(ご自由に)」と突き放すスタンスを取った理由とは?
辣腕のスコット・ボラス代理人は7年以上を要求
カイル・タッカーがドジャース、その翌日にボー・ビシェットがメッツと契約合意に至り、いよいよ今オフのFA市場に残った大物は野手では2019年のMVPで通算225発を誇るベリンジャー一人となった。米サイト「トレード・ルーマーズ」によると、ヤンキースが再契約交渉に本腰を入れ、メッツ、ブルージェイズ、カブスが争奪戦に参加しているという。
ヤンキースのオファーは5年1億6000万ドル(約253億円)で2年目、3年目のオフのオプトアウト(契約破棄)条項をつけたもの。だが、辣腕で知られるスコット・ボラス代理人は7年以上を要求して膠着状態に陥っていた。
その中でNJ.comやNewark Star-Ledgerのボブ・クラピッシュ記者ら複数のニューヨークメディアがヤンキースがそれ以上条件を吊り上げずメッツなどとのマネーゲームに参戦しない方針を固めたと報じた。
NJ.comによると、ある匿名の関係者が「公平であるだけでなく、これが最終提案だ」と明言しており、オーナーのスタインブレナー氏は、ベリンジャーに対しては「もう十分にやった」との判断に至っているという。
7月で31歳になるベリンジャーとは5年契約が妥当で「より長期の契約を結ぶべきタイミングはドジャースで主力を張っていた20代の頃だった」というわけだ。
ある球界関係者は「(ボラスとベリンジャーが)それ以上の条件をどこかで取れるなら、ヤンキースのスタンスは『どうぞ(ご自由に)幸運を祈る』なんだ」とまで語っている。
米サイト「ジ・アスレチック」は「ヤンキースはベリンジャーの返答を待つ間にトレード市場に目を向けている。彼らの納得いく条件が見つかれば、あるいは彼が他球団と契約した場合には方針転換する用意がある」と報じた。
だが、NJ.comによると「ヤンキースはベリンジャーを高く評価している」という。
「フロントとも良好な関係を築いており、クラブハウスでも特に人気が高い。外野と一塁の4ポジションを守れる守備力、ヤンキー・スタジアム右翼の短いフェンスに適した長打力、そして父のクレイがヤンキースでプレーしたという縁もある。昨季のベリンジャーは29本塁打を放ち、得点圏打率は.348。これはアーロン・ジャッジより8ポイントも高い数字だった」

