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ミラノ・コルティナ冬季五輪のメダル(写真:REX/アフロ)
ミラノ・コルティナ冬季五輪のメダル(写真:REX/アフロ)

「メダルが劣化しないと保証します」ミラノ・コルティナ五輪の組織委員会がパリ五輪で問題となった五輪メダルの劣化を否定…しかも金銀相場の急騰で史上最高の価値に

 ミラノ・コルティナ冬季五輪が5日、一部競技から開幕した。パリ五輪ではメダルの劣化が大問題となったが、組織委員会は「劣化することがないと保証します」と明言した。NBCスポーツが伝えたもので、さらにCNNは今大会のメダルは五輪史上最も高価なものになると報じた。いう。その理由は金の高騰に象徴される貴金属価格の急騰だ。

 素材価値だけで36万円

 パリ五輪ではメダルの劣化が大問題となった。授与された後の数日で、メダリストからの「変色した」「剥がれた」などの苦情が次々とSNSにアップされ、組織委員会が「損傷したメダルの交換に応じる」という異常事態となった。
 NBCスポーツによると、今大会の組織委員会のジョヴァンニ・マラゴ会長は「劣化することはないと保証します」と明言。「リサイクルもできるかもしれないけど、誰もそんなことはしないといいけどね」とジョークを飛ばした。というのも、今大会のメダルは、イタリア国立造幣局によって、リサイクル金属を使い、再生可能エネルギーで稼働する誘導炉で製造されたからだ。
 さらにプラスチックの使用を最小限に抑えたFSC認証素材のパッケージが採用されるなど環境への配慮が徹底されている。
デザインは、ラファエラ・パニエ氏がディレクターを務める大会組織委員会のデザインチームが担当。2つの半円が融合してその接合部分に五輪をあしらった個性的なもの。ミラノとコルティナの2つの都市の融合を象徴すると共に勝利への思いと、そのための努力を示し、パニエ氏は「家族やコーチ、ファンらの支えによって成し遂げられることもデザインに反映させた」と説明している。
 そしてCNNは、今大会のメダルについて「メダルの精神的価値は計り知れないが、純粋な金銭価値という点で今大会のメダルはこれまでで最も高いものになる」と報じた。
 素材価格だけで評価すると、金メダルの価値は、現在約2300ドル(約36万円)で、2024年のパリ五輪時の2倍以上。また銀メダルは約1400ドル(約22万円)で2年前の約3倍の価値になっているという。
 その理由は金銀相場の国際的な急騰にある。FactSetのデータによると、2024年7月のパリ五輪以降、金と銀のスポット価格はそれぞれ約107%、約200%も値上がりしている。日本の国内での金の売買価格も2024年7月時点では1グラム1万2000円から1万3000円だったが、現在は、2万8000円近くまでアップしている。

 

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