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坂本花織がノーミスの演技で団体女子SPでトップを奪った(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
坂本花織がノーミスの演技で団体女子SPでトップを奪った(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

ミラノ五輪団体で坂本花織に及ばず2位だった米“20歳女王”アリサ・リュウが「凄くいい気分」と語った理由とは…日本の逆転金メダルに立ち塞がる米国の切り札

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート団体戦のアイスダンスのリズムダンス、ペアSP、女子シングルSPの3種目が行われ、トップが米国、日本が2ポイント差でメダル圏内の2位につけた。ペアで三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が自己ベストを更新する82.84点で1位となり、女子SPでは坂本花織(シスメックス)が78.88点をマークし1位を奪い2位に浮上した。個人戦でのライバルとなる米国のアリサ・リュウは、坂本に敗れたものの「凄くいい気分」と発言した。その理由とは?

 坂本がノーミス演技で1位で日本は2位に浮上

「北京で(団体の銀)メダルを取れて、ここまで上り詰めて、今回は金メダルを狙う」
 日本チームのエース坂本がそう宣言した団体戦はアイスダンスのリズムダンスから始まった。吉田唄菜、森田真沙也の“うたまさ”は演技をノーミスでまとめたが自己ベストを更新するまでには至らず8位発進。そして日本の最大のライバルの米国は、世界選手権3連覇中のマディソン・チョック、エバン・ベーツが今季世界最高となる91.06点をたたき出してトップに立った。
 続くペアでは、個人戦でも金メダル候補である“りくりゅう”が自己ベストを更新する82.84をマークする会心の演技で1位。ここで6位タイに浮上した。そして最後が女子シングルSPだった。
 坂本の前に滑走したのが2025年の世界選手権で金メダルを獲得している米国のリュウ。史上最年少で全米選手権を制した天才少女は16歳で一度引退し、2024年から、このミラノ・コルティナ冬季五輪に照準を絞って復帰してきた。
 冒頭のトリプルフリップでアテンションがつくミス。USAトゥデイによると「やっちゃったと思った」というが、それでも「ひとつのジャンプがうまくいかなかったからって次も同じになるわけじゃない」と気持ちを切り替えたという。ダブルアクセルからトリプルルッツ+トリプルループのコンビネーションジャンプでは、回転不足をとられ、GOEはマイナス0.17の評価となったが大きなミスにはしなかった。美しい演技でスピン、ステップはすべてレベル4をキープ。得点は74.90でこの時点で暫定トップとなった。だが、さらに上回ったのが坂本だった。
 冒頭のトリプルルッツにこそアテンションがついた。だが、坂本も落ち着いていた。ダブルアクセルからトリプルフリップ+トリプルトゥループのコンビネーションジャンプを綺麗に成功、GOEは1.89も加点された。フィニッシュを決めると、左手をつきあげ、胸をおさえ「良かった」とつぶやいた。トリプルフリップの小さなミスが響き80点台には乗らなかったが、78.88でリュウを抜き1位となり10ポイントをゲット。団体初日にチームを2位に浮上させた。
「いい集中、いい緊張感で自分の演技ができた。今シーズンは泣きじゃくっていた。色んな思いがあって思い通りいかなかったが、この大舞台のための悩みだったと思う。これだけの自分の演技ができたので凄くホッとしている」
 テレビ朝日系が伝えたインタビューでそう笑顔が弾けた。

 

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