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カーリング女子日本代表フォルティウスが米国に敗れて3敗目。崖っぷちに立たされスキップ吉村にも悲壮感が漂う(写真:ロイター/アフロ)
カーリング女子日本代表フォルティウスが米国に敗れて3敗目。崖っぷちに立たされスキップ吉村にも悲壮感が漂う(写真:ロイター/アフロ)

メダル争い崖っぷちカーリング女子日本の米国戦完敗理由は「70%vs96%」の「スキップショット成功率の差」と米メディア

ミラノ・コルティナ冬季五輪のカーリング女子1次リーグ第4戦が14日(日本時間15日)、コルティナ・カーリング五輪競技場で行われ、日本代表フォルティウスが4-7で米国代表に完敗を喫し、通算1勝3敗で8位タイに後退した。日本は3-4で迎えた第8エンドで大量3点をスチールされ、複数得点を狙った続く第9エンドで1点に留まった直後にコンシードを宣言して米国の勝利を認めた。世界ランキング上位の韓国、カナダ両代表戦を残す状況で、上位4カ国による準決勝進出と3大会連続のメダル獲得へ向けて崖っぷちに立たされた。

 ランキング上位の韓国、カナダ戦を残す

 ミスショットの感触が脳裏をかすめたのだろう。第8エンドのラストショットが投じられた直後。フォルティウスのスキップ、吉村紗也香(34)の大きな声が響いた。

「待て! キープ、長い! 待て! 待て!」

 状況は米国がNo.1からNo.3までのストーンをキープしていた。後攻の日本はハウスの中心、五輪マークが描かれた直径約30cmの狭い円内へドローショットを置いて1点を取り、同点とするしか手段がなかった。

 求められるのはスピードと寸分の狂いのない正確さ。計り知れないほど大きなプレッシャーがかかる中で、吉村のショットには必要以上のスピードと力が加わってしまった。ストーンが円の中心へ曲がる軌道を描かない。だからこそ「長い!」と叫び、ストーンの前をブラシで掃くスウィーピングをやめるように「待て!」を連発した。

 しかし、ストーンは無情にも標的をスルーしていく。No.1ストーンをキープして同点とするどころか大量3点をスチールされ、リードを3-7と広げられるビッグエンドを許してしまう。続く第9エンド。複数得点が必要だった吉村のラストショットでも微妙な狂いが生じて1点に留まった直後に、日本は相手の勝利を認めるコンシードを宣言。勝者の米国選手たちへ握手を求めた。

 現地時間14日の午前中に、世界ランキング1位のスイス代表から7-5の逆転勝利をもぎ取る大金星をゲット。3戦目で今大会初勝利をあげた勢いを、同3位の韓国、さらに2位のカナダ両代表を撃破してダークホースに躍り出た米国に食い止められた。

試合後のフラッシュインタビューで、吉村は第8エンドのミスショットを悔やんだ。

「中盤まで自分たちもいい形ができながらも、相手もしっかりとショットを決めてきていて、後半にかけて私のところでドロー(ストーンを置きにいくショット)が長くなってしまい、大量失点を相手に与えてしまったところで、流れというのが少し相手に行ってしまった。気持ちを切り替えてまた次に向けて、挑戦したいと思います」

 第9エンドの最後の2投を残した時点で、吉村のショット成功率が70%だったのに対して、米国のスキップ、タビサ・ピーターソン(36)のそれは実に96%に達していた。米国の『NBC Sports』は、スキップのショット成功率の差がそのまま結果に反映されたと米国が今大会3勝目を挙げた要因を伝えている。

 

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