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金メダルの深田茉莉と銅メダルの村瀬心椛が喜びを分かち合ったが…(写真:森田直樹/アフロスポーツ)
金メダルの深田茉莉と銅メダルの村瀬心椛が喜びを分かち合ったが…(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

深田金、村瀬銅のスノボ女子採点を「マジでめちゃくちゃだ」と批判した米“重鎮”リチャーズ氏に非難ではなく賛同の「いいね」が殺到する異例現象…村瀬は「もの凄く辛い」

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のスノーボード女子スロープスタイル決勝で、大技トリックを連発しながら得点が伸びず、銅メダルに終わった村瀬心椛(ここも、21、TOKIOインカラミ)を巡る波紋が一夜明けた19日にも収まらない。SNS上で審判団の過激な批判を展開し、金メダルは深田茉莉(19、ヤマゼン)ではなく村瀬だと主張した米スノーボード界の重鎮、トッド・リチャーズ氏(56)のインスタグラムには、意外にも批判ではなく賛同コメントが殺到。テレビ朝日系『報道ステーション』に出演した村瀬は「ものすごく辛いです」と整理がついていない心境を吐露した。

 「リチャーズの意見に激しく同意する」

 スノボ女子スロープスタイルの金メダルと銅メダルの採点を巡る騒動が収まらない。
 物議を醸すのを覚悟の上で「今まで見た中で最悪のジャッジだ」と女子スロープスタイル決勝の審判団を過激な表現で批判した米放送局『NBC』の解説者、リチャーズ氏のインスタグラムへの投稿のコメント欄が、意外にも批判ではなく賛同の声であふれた。一夜明けた19日の時点で「いいね!」が2万7000件超、コメントが1700件超と、同氏の他の投稿よりともにひと桁多い反応が寄せられたのだ。
 長野五輪に出場、Xゲームで数々の金メダルを獲得している米スノーボード界の重鎮でもあるリチャーズ氏は、木村葵来(きら、21、ムラサキスポーツ)と木俣椋真(23、ヤマゼン)が金・銀を独占した7日の男子ビッグエア決勝後に、配信サービス『Peacock』でマイクを切り忘れたまま「すごく退屈だった」と発言。これが炎上を招き、その後にSNS上で謝罪に追い込まれていた。
 深田が金、村瀬が銅メダルを獲得した18日の女子スロープスタイル決勝後にも、リチャーズ氏は「村瀬が金メダリストに値した」という持論のもとで採点を痛烈に批判。インスタグラムへ投稿した動画で審判団を一刀両断していた。
「完全なる(審判団の)ミスだ。お前らはこの件で批判を浴びるだろう。マジでめちゃくちゃだ。スノーボードの発展を阻害する、という話ならよくやったと褒めてやりたい。それほどクソみたいな判定だった」
 しかし、今回は批判で炎上することはなかった。寄せられたコメントのほとんどが、リチャーズ氏が展開した持論に賛同するものだった。
「この問題について躊躇せずに正直に話してくれてありがとう」
「今まで目撃した中で最低最悪のジャッジだった」
「激しく同意します。もっと多くの人が声をあげてほしい」
「リプレイを見れば見るほどジャッジが間違っていたと確信した」
「あなたが指摘するようにココモは金メダルに値すると思う」
「多くの人が同じように感じているのを見てホッとしました」
 こうした状況を受けて、さらに思いを強くしたのだろう。
コメントに対する返信の中でリチャーズ氏はこんな言葉も綴っている。
「たったひとつのレールトリックミスで金メダルが消えるのならば、出場選手の90%がクリアすらできないジャンプの大技を決めることに、いったいどんな価値があるのだろうか。批判したからと言って結果が変わるわけじゃない。それでも未来は変えられるかもしれない。だからこそ私は常にライダーの側に立つ。常に、だ」
 リチャーズ氏が言及した「たったひとつのレールトリックミス」とは、逆転をかけて村瀬が臨んだ最後の3本目のランの冒頭を指していた。

 

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