
「彼がやったことは本当にバカバカしい」角田裕毅がレッドブル2戦目で執念の9位入賞も30周目で接触したサインツが激怒「コントロールの欠如で私のレースを犠牲した」
36周目にレースが再開されると、角田はサインツを再びオーバーテイクして10位へ浮上。両者の接触はレース中の事故と判断され、お咎めなしとなっていたが、最終的に45周でリタイアしたサインツは怒りが収まらない。
ウィリアムズのガレージへ、無線を通じてこんな言葉をぶつけている。
「スチュワード(審議委員)はユウキを調査すべきだ。ターン1の出口で僕に対してやったことは本当にバカバカしい」
F1専門メディアの『PLANETF1.com』は「ユウキのコントロールの欠如は、私のレースを犠牲にした」というタイトルで、サインツの怒りをこう伝えている。
「僕は彼と戦ってマシンを失った。オンボードではレース中の事故のように見えるけど、彼のコントロールが少し欠けていたことが、自分のレースを犠牲にしてしまった。ただ、ペナルティーを望むつもりはない。残念ながら、今回は代償を払う形になった。僕と彼はコインの裏表を間違えた。それが現実だ」
ギリギリの戦いを続ける角田は、46周目にはアルピーヌのジャック・ドゥーハン(22、オーストラリア)を抜いて9位に浮上。さらにハースのエステバン・オコン(28、フランス)を猛追したが、直前にトラックリミット違反による警告を受けていたことから、ペナルティーを防ぐ意味で自重し、そのまま9位でフィニッシュした。
レッドブルへ緊急昇格して2戦目。姉妹チームのレーシングブルズで参戦した2戦を含めて、今季4戦目で初の入賞を果たした角田は2ポイントを獲得した。
オランダのF1専門メディアの『GP Fans』は、今季第3戦の日本GPでポール・トゥ・ウインを達成し、GP通算64勝目をあげた同国の英雄フェルスタッペンがマシンの調整に苦しみ、6位に終わった点を踏まえて次のように伝えている。
「6位でレースを終えたマックス・フェルスタッペンは、公式予選を終えた後も一晩中、特にマシンのブレーキに対して不満を募らせていた。この日の結果で、フェルスタッペンはドライバーズランキングでノリス、ピアストリのマクラーレン勢に次ぐ3位に後退した。ただ、レッドブルにとっては少なくともひとつの希望の光があった。角田裕毅が9位に入賞したことで、レッドブルの2人のドライバーが今季に入って初めて、同じレースでポイントを獲得したことだ」
角田は18日開幕の次戦のサウジアラビアGPでレッドブル昇格後の第3戦に臨む。