「彼はしり込みしない」横浜DeNAバウアーが告訴されていた女性との和解条項違反の裁判に勝訴でメジャー復帰の可能性は出てくるのか…米SNSでは賛否噴出

　米サイト「アウトキック」は、今回の裁判の勝訴を伝えた上で「ヒル氏によるレイプ容疑の告発を一貫して否認してきたバウアーは、メジャーリーグによって追放されてきたと主張している」と説明。
「アウトキックは、バウアーが、不当な扱いやでっち上げの対象となった可能性があったことについてMLBに問い合わせたが、まだコメントは得られていない」と記した。
　米FOXニュースは、「バウアーの出場停止処分は終えたかもしれないが、MLBのどの球団もバウアーを戻すことはしてこなかった。バウアーは自分の考えを訴えることについてしり込みしない人物で今回の件についてもそうしてこなかった。バウアーは、昨年8月に彼が球団と契約を結ばない理由はMLBが原因であり、メジャーレベルでのプレーができる能力がないと球団が考えているわけではないと主張していた」と、ここまでのバウアーが置かれている状況を説明した。
　また「ピート・ローズや他に死去している元野球選手たちがメジャーリーグの永久追放リストから外された後、彼は最近になってMLBに対して声高になっていた」とも続け、バウアーが5月14日にXに投稿したコメントを紹介した。
「ピートが今迎えられ、それは追放されていた全ての人々に当てはまるものだろうか？それとも（追放を解かれるには）有罪を犯しているか、それに該当するようなものがなければならないのだろうか？」
　各球団がバウアーの獲得に乗り出さない理由は、この事件の影響だけではなく、過去に首脳陣に反抗したり、クラブハウス内での人間関係でトラブルを起こすなどした性格的な問題を指摘する声もある。
　今回の勝訴を受けた米SNSでの反響は大きく「置かれた状況は何も変わらない」「この判決と彼の有罪、無罪とは関係ない」「リーグは彼の復帰を望んでいないだろう」「彼の性格がこの状況を招いた」などと復帰に否定的な意見が多く見られた。
　だが一方で「彼を憎む人々はまだ彼を憎むでしょうし、彼のファンはまだ彼を好きです。今後、どのチームが彼と契約すべきかという投稿は増えるでしょう」「アスレチックスは、今すぐ彼と契約すべきだ」「MLBには先発投手を必要としているチームがたくさんあり、彼がロッキーズやホワイトソックスからオファーを受けることができなければ、バウアーが置かれている現状がどうなのかを教えてくれるでしょう」という意見もあった。
　メジャーのシーズン中の移籍期限は7月末。横浜DeNAの首脳陣やファンはバウアーの動向が気が気ではないだろう。