
衝撃英報道!レッドブル角田裕毅が今季限りで解雇か…来季は姉妹チームからハジャーが昇格しその空いたレーシングブルズのシートには“新星”リンドブラッド抜擢で角田の居場所は無し
17歳のリンドブラッドには11日までに、F1への参戦資格となるスーパーライセンスが特例で発行された。同ライセンス取得の最低年齢が18歳と定められているなかで、レッドブルはリンドブラッドが卓越かつ成熟した才能を示し続けているとして、早期発行を国際自動車連盟(FIA)へ申請。これが承認された。そしてレーシングブルズのもうひとつのシートはローソンが残留する方向だという。
「残るシートはローソンがキープするだろう。レーシングブルズでも入賞が1回だけと苦しんでいるだけに、意外に思われるかもしれないが、代表のクリスチャン・ホーナーとアドバイザーのヘルムート・マルコは、依然としてローソンに期待を寄せている。対照的に今季限りで契約が満了する角田はレッドブルに昇格して以来、チームの期待を満たしていない。日本GP以降の7戦で獲得したのは7ポイント。ローソンよりは改善されているものの、パフォーマンスだけを見れば、引き続きプログラムに参加するだけの成果は残していないとチームの首脳陣から判断されたと見られる」
角田は、ここまで苦戦が続く。エミリア・ロマーニャGPこそ、公式予選1回目(Q1)で大クラッシュを喫しながらも10位に入賞した。しかし、モナコGPは完走した18台中で17位。先のスペインGPでは、最後尾19番手スタートから13位でチェッカーを受けるのが精いっぱいだった。何よりも3連戦で一度も公式予選3回目(Q3)に進んでいない。
角田がマシンを大破させた代償として、アップグレードされたばかりのフロアの新規製造が間に合わず、旧型のパーツで間に合わせてきた。それが、ただでさえフェルスタッペン仕様で、他者を惑わせるとされる今季のマシン、RB21の操作をさらに難しくして、走行中に想定外の挙動を引き起こしているのが不振の理由とされた。
その中で前出の『F1OVERSTEER』は、別の記事で、前戦のスペインGPから次戦のカナダGPまでの2週間の期間を利用して、角田に対して「アップグレードされたフロアが、再びレッドブルから提供された」とも伝えた。
「これにより、角田はモントリオールでのレースにおいて、ペースがフェルスタッペンに遠く及ばない理由を説明できなくなった。つまり、フロアが再びアップグレードされるとともに、最後の言い訳を失ったことになる。レッドブルへ昇格してから、ツノダは公式予選のラップタイムでフェルスタッペンに平均で0秒692もの差をつけられている。ホーナーとマルコは今週末のカナダGPで、アップグレードされたマシンに乗る角田がタイム差を縮めてほしいと期待している」
もう言い訳も通用しない。
角田の今季限り解雇の報道は、あくまでもまた情報レベルで、レッドブルの幹部が認めたわけではない。正式コメントもなく今後の動きは不透明だ。ただそれくらい厳しい状況に置かれているというのが現実だ。13日(日本時間14日)からはカナダGPが開幕する。
過去3度臨んだカナダGP決勝で、角田の最高位は2023年と昨年の14位。舞台となるモントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットとの相性が極めて悪い。そこにさらなる重圧を背負いながらカナダGPに挑むことになる。