
「フィーリングは問題ない」レッドブル角田裕毅がカナダGPフリー走行2回目で15番手もQ3進出へ意欲…「パフォ発揮できねば何が起こるかは誰よりもわかっている」との背水覚悟も
公式予選は1回目(Q1)で20台が15台に、2回目(Q2)で15台が10台に絞り込まれ、10台による3回目(Q3)で決勝のスターティンググリッドを決める。角田のその重要なQ3進出は第6戦のマイアミGPを最後に遠ざかっている。
第7戦のエミリア・ロマーニャGPは、Q1でマシンを大破させるクラッシュを喫してタイムなしで敗退した。第8戦のモナコGPではQ2で12番手のタイムで敗退。前戦のスペインGPではQ1で最下位の20番手で敗退した。
ヨーロッパを舞台にした3連戦で入賞はわずか1回。それもクラッシュから挽回したエミリア・ロマーニャGPの10位で、獲得したポイントも1にとどまっている状況に、英国メディアはカナダGPを前に今季限りで角田が解雇される見込みだと報じた。
来季は、姉妹チームのレーシングブルズで絶好調をキープしている新人アイザック・ハジャー(20、フランス)がレッドブルへ昇格。リアム・ローソン(23、ニュージーランド)がレーシングブルズにとどまり、さらにF1スーパーライセンス取得が特例で承認された期待の神童アービッド・リンドブラッド(17、英国・スウェーデン)がシートを獲得するという報道は、角田も見聞きしていた。
英国の別のモータースポーツ専門メディア『CRASH.net』は、FP1を直前に控えた角田のコメントを伝えている。
「(メディアの)みなさんはレッドブルのセカンドシートについて話すのが好きですが、それが現実だと思っている。僕が本当のパフォーマンスを発揮しない限り、何が起こるのかは自分自身が誰よりもわかっている。そして、それ(解雇)は僕がいるべき場所ではない。それでも、僕にはいまよりも強くなれる自信がある」
過去3度臨んでいるカナダGPでは、2023年と昨年の14位が最高位だった。舞台となるジル・ヴィルヌーヴ・サーキットとの相性は悪く、さらに公式予選では2022年と2023年がQ1敗退。昨年はQ3進出を果たしたものの、8番グリッドを獲得した決勝では大きく後退してフィニッシュした。
データだけを見れば、角田への不安とプレッシャーがさらに増してくるカナダGPの公式予選は、日本時間の15日午前5時に始まる。