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阪神の藤川監督の態度にも変化が…(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)
阪神の藤川監督の態度にも変化が…(資料写真:Imagn/ロイター/アフロ)

藤川監督が変わった?!なぜ阪神は7連敗をストップできたのか…ロッテの「酷いレベル」の走塁ミスとプロ野球タイ記録の暴投を誘発させた虎の仕掛けとは?

 この近本の“足攻”がロッテ3年目の田中晴に動揺を与えたのか。
 5回に阪神は、ロッテのバッテリーミスから追加点を奪う。近本が、3打席連続の先頭打者出塁となるライト前ヒット。続く中野の初球が、ワンバウンドとなり、寺地がマスクに当てて前に弾き、近本が難なく二塁へ進んだ。ここで中野にはバントのサイン。2球目がファウルとなり、さらにバントの構えで、三塁へ送る構えを見せていたが、田中のフォークボールが引っ掛かって中野がジャンプしてボールを避けるくらいの暴投となり、阪神は労せず無死三塁のチャンスをもらった。ここで中野が前進守備の間を抜くライト前へのタイムリーを放った。
 さらに森下の初球のフォークがまたワンバウンド。寺地が止めなければならない投球だったが、大きく弾いた。記録は暴投。田中は史上19人目となる不名誉な1イニング3暴投のプロ野球タイ記録に名を連ねてしまう。二死一、二塁から大山が三遊間にタイムリーを放ち、もらったチャンスを逃さなかった。
 阪神は8回に“160キロ男”ゲレーロから森下が2本目のタイムリー、15日の西武戦での“勘違い確信歩き”が波紋を広げていた佐藤も、バックスクリーンの左へ19号2ランを叩き込んで、8-1とリードを広げた。佐藤は、打った瞬間、しっかりと走っていた。
 この試合では、ひとつ指揮官にも変化が見られた。スポーツ各紙の報道によると試合後の囲み取材で藤川監督が、2回一死一、二塁で、伊藤にバントのサインから、強攻策に切り替えて、投ゴロ併殺打に終わったシーンを「自分も勉強」「襟を正して頑張りたい」と“懺悔”したというのである。ここまで藤川監督は、試合後の会見では、ほぼ采配については言及はせず、その意図どころか反省など口にしたことがなかった。監督就任以来、なにか鎧のようなものを身につけて、外部に対して虚勢を張っていた指揮官が、ようやく素の姿を見せたのである。7連敗が、藤川監督に何か心境の変化を与えたのであれば、セ・リーグの他チームが、足並みを揃えて負けてくれている中で“ドン底”を味わったことに意味はある。
 前出の評論家が「酷いレベルの野球」と評したロッテにこれ以上、星をとりこぼすわけにはいかない。今日19日の第3戦の先発は阪神がデュプランティエ、ロッテが種市と発表されている。

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