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角田裕毅の途中解雇が回避されたことをホンダ・レーシングの渡辺康治社長が明言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
角田裕毅の途中解雇が回避されたことをホンダ・レーシングの渡辺康治社長が明言(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「角田裕毅がサマーブレイク中に退団する話は全く出ていない」レッドブルにパワーユニットを供給しているホンダの渡辺社長が揺れる去就について注目発言…「原則として今季終了まで出場」

「3月のレッドブルとの協議で『裕毅の成績が少し悪いからといって、すぐに交代させる話し合いを始めるのではなく、長期的な視点でいく』となったので、裕毅をレッドブルに移籍させることに合意しました」
 これはレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮でジュニア時代の角田を見出したヘルムート・マルコ氏(82)が、緊急昇格させた際に「今季いっぱいは裕毅のシートは安泰だ」と明言。さらに英国GP前に「今交代させてもまったく意味がない」と、途中解雇を真っ向から否定した方針とも一致する。つまり昇格した時点で、途中解雇がないことが条件になっていた可能性が高い。
 ただサマーブレイク中の電撃解雇は回避されたとしても来季以降へ向けた契約延長の話は出てこない。ホンダ・レーシングのパワーユニットの供給が今季限りで終わることで角田は、後ろ盾を失い、今季限りでレッドブルを去ることは確実視されている。
 そのホンダ・レーシングは来季からアストンマーティンにパワーユニットを供給することになっており、前出の『Fi.com』は、角田の移籍の可能性をこう伝えた。
「潜在的な可能性のひとつとして、2026年からホンダのワークスパートナーを務めることが決まっているアストンマーティンがあげられる。この場合は角田がリザーブ兼テストドライバーとなる可能性が極めて高いが、現時点までに明確なコミットメントは確認できていない。2026年のF1グリッドで角田が占めるポジションは依然として不透明で、彼の将来は今後のパフォーマンスの向上にかかってくる。もし現状を改善できなければ、角田のF1キャリアは危険にさらされる可能性がある」
 しかし、アストンマーティンは昨季前半の段階でフェルナンド・アロンソ(43、スペイン)に続いてランス・ストロール(26、カナダ)との契約も延長しており、すでに二つのシートが埋まっている状況で、角田自身が来季からの移籍を拒否したという情報もある。
 また一方で来季からF1へ新規参戦するキャデラックのシートに抜擢される可能性を報じているメディアもあるが、後半戦で大不振から脱却する姿を見せなければ、最悪の場合、角田は来季からF1でマシンのハンドルを握れなくなる。残り12戦。25日開幕ののベルギーGPから来季への生き残りをかけた戦いが始まる。

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