• HOME
  • 記事
  • モータースポーツ
  • 今日ハンガリーGP開幕!「それはまるでお通夜のようだった」前戦で指示ミスにブチ切れた角田裕毅がレッドブルと緊急“和解会談”…「アップグレートされたマシンに戻るのが楽しみ」
ハンガリーGPが開催されるブタペスト入りしたレッドブル角田裕毅(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
ハンガリーGPが開催されるブタペスト入りしたレッドブル角田裕毅(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

今日ハンガリーGP開幕!「それはまるでお通夜のようだった」前戦で指示ミスにブチ切れた角田裕毅がレッドブルと緊急“和解会談”…「アップグレートされたマシンに戻るのが楽しみ」

 こうした流れに沿えば、ウッド氏も急きょ設けた会談の場で角田に謝罪して、問題解決を図ったと見るのが自然だろう。
 ピットインの指示遅れに“Fワード”を発するなど言葉を荒げ、タイヤ交換後は約20周にわたって陣営からの交信を無視するほど“ブチ切れて”いた角田も、決勝直後とは、まったく異なる様子でブダペスト入りしている。
 英国のモータースポーツ専門メディア『RACEFANS.NET』が、手応えを深める角田のコメントを伝えた。
「マシンがアップグレードされてから、状況が前向きに感じられている。決勝レースこそ計画通りにいかなかったが、マシンから感じたハイパフォーマンスのおかけで、サマーブレイク前の最後のレースに臨む上で大きな自信を持つことができている。今は自分のマシンに再び戻れるのが楽しみで仕方がない」
 ベルギーGPの公式予選直前に角田のマシンに新型フロアが装着され、さらにセッティングにも改良が施されていた。さらにハンガリーGPでは、そのアップグレートされたマシンへの適応が期待される。
 レッドブル移籍後で11戦を終えた角田の最高位は、第4戦のバーレーンGPの9位。スプリントを含めた獲得ポイントがわずか「7」にとどまっているだけでなく、第8戦のモナコGPから6戦連続入賞及び獲得ポイントを逃す不振に陥っている。
 それでも残り11戦となった今季中の解雇はないとされている角田だが、レッドブルとの契約は今季限りで満了を迎える。現時点で契約延長の動きはなく、移籍するにも他チームのシートがほぼ埋まるなど、来季はレッドブルだけでなくF1界そのものに生き残れるかどうかの瀬戸際にいると、実は角田自身が認めている。
 レッドブル専門のポッドキャスト番組『The Inside Track』のインタビューに応じた角田は、不振に陥るとともににわかに慌ただしくなってきた、自身の去就を巡る報道が飛び交う状況にこんな言葉を残している。
「この種の状況に対しては何となく慣れてきた。すべては噂の域を出ないものだし、もちろん(自分の去就を)まったく心配していないと言えば、それは真実ではない。ただ、すべてを決めるのは彼ら(レッドブル)だ。僕自身にいくつかの選択肢があれば素晴らしいことだけど、現時点で僕がコントロールできるのはドライビングに専念して、サーキット上で満足のいくパフォーマンスを見せることだけだ」
 ベルギーGPで角田がポイント獲得を逃せば7戦連続となり、2008年のデビッド・クルサード(54、英国)に並ぶレッドブル史上のワースト記録となってしまう。
 アルファタウリ(現レーシングブルズ)でF1に初参戦した2021年に、当時の自己最高位となる6位入賞を果たしたハンガロリンクで、今度こそ悪い流れを断ちきってみせる。

関連記事一覧