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大谷翔平がレッズ戦で緊急降板した(写真・アフロ)
大谷翔平がレッズ戦で緊急降板した(写真・アフロ)

二刀流中止論が再燃?!「昨日、今日と体調がよくない」右臀部のけいれんで緊急降板の大谷翔平が衝撃の体調不良を吐露…原因は高温多湿による熱中症か?それでもDHで継続出場に懸念の声

 

 カラッとしたロサンゼルスと違い、シンシナティのこの日の気候は、気温34度で湿度が68%と、日本の梅雨時期に近い「高温多湿」。ESPNによると、不快指数は100%を超えていたという。
 その過酷な環境下での二刀流のプレーは、さすがに大谷の肉体への負担となっていたのだ。一種の熱中症だった可能性もあるだろう。
 結局、打者としては3打数ノーヒットに終わったが、そんな状態でも降板後にDHでの出場を継続したことは、米メディアやファンにとって驚異的に映った。
 なぜDHとして最後まで継続出場できたのか?と質問された大谷は「守備につくわけでもなく、試合はまだまだ競っていた。打席に立ってチームに貢献するのがひとつの仕事」と、泣けるようなコメントを残した。
 ロバーツ監督は、大谷の次回の登板について「彼には一週間の猶予があるだろう。次の試合は、ホームで行われるので湿気に対処する必要もない」との楽観的な見解を示している。
 MLB公式サイトは、今回の緊急降板を「重症を免れる」と伝え、スポーツイラストレイテッド誌も「降板後に健康状態を前向きに語る」とのタイトルを取って報じた。しかし、夏場に二刀流を実行する大谷を襲う負担が、あまりにも大きいため、再び“二刀流中止論”をクローズアップするメディアもあった。
 米FOXスポーツは、「一部のファンは、フルタイムの打者に集中し怪我の危険性を回避するため、もう投手を辞めるべきだと主張している。また逆に投手に専念すべきだという意見もある」と伝えた。
 打者としては、手術の影響で登板できなかった昨年に史上初の「50‐50」を成し遂げたことで、専念することの効果は証明した。
 一方、投手専念を主張する声としては、今回のオールスターゲームでフォックススポーツのアナリストとして番組に出演した殿堂入り右腕のジョン・スモルツのコメントが紹介されている。
 ブレーブスなどで通算213勝、154セーブを記録したレジェンドは、「私は3年前に同じ意見を言った。仮説だが、彼が打者としてヒットを打たず、1年間投球だけに専念すれば野球界で最高の投手になるだろう」と太鼓判を押した。
 “二刀流中止論”は極論だとしても、ファンやチームが待ち望む、二刀流の完全復活へ向けてのハードルは想像以上に高いのかもしれない。

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