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来季のレッドブルのセカンドシートを獲得するのは角田裕毅(右)か、ハジャー(左)か(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
来季のレッドブルのセカンドシートを獲得するのは角田裕毅(右)か、ハジャー(左)か(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

仰天プラン!角田裕毅を来季期限付きでレッドブルに残留させて途中からハジャー昇格…元FIAテクニカル部門責任者の見解

 一方で来季の開幕からのハジャー昇格を推す意見や情報も数多く飛び交っている。かねてから角田を「彼は期待に達していない」と厳しく批判してきた1997年の世界チャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴ氏(54、カナダ)もその一人で、オランダのF1専門メディア『GP FANS』で次のように語っている。
「ハジャーは来季からマックスのチームメイトになる運命にある。彼はそれほど多くの経験がない20歳のルーキーだが、大きなプレッシャーを受けても速さを失わない精神の持ち主のようだ。サマーブレイク前に陥っていたスランプを乗り越えたいま、彼は急速な進歩を遂げている。殴られた分だけ強く立ち上がるのは本物の証だ。あとはレッドブルが彼の来季昇格をいつ発表するのかを、待っている状況だと言っていい」
 同メディアはハジャーの昇格を前提にした上で、レーシングブルズを含めたレッドブルグループの来季シートの陣容を次のように伝えている。
「レーシングブルズはハジャーの後任を探さなければならないが、心配する必要はまったくないだろう。今季もスタンバイしている18歳のアービッド・リンドブラッドが間違いなくハジャーの後任に就き、今季序盤にレッドブルから降格させられながら、調子を取り戻しているリアム・ローソンのチームメイトになるだろう」
 チームと角田はサマーブレイク中に残りのレースの結果と内容で来季の去就を決めることで合意した。
 その決定時期については、ハジャーの昇格を推しているとされる、チームの重鎮のマルコ氏は「9月か10月頃には」と明言している。だが、一方で新代表のメキース氏は、その時期についての明言は避け、F1公式サイトでレーシングブルズ時代から信頼関係を築いてきた角田を「サポートする」と残留支持を示唆するかのような発言を残した。
「他のチームと同様に、私たちのマシンの開発は来季に焦点を合わせている。そのなかで今季は残りのレースを利用して、なぜ今季が本来あるべき道に進めなかったのかを学んでいる過程で、裕毅はいま一歩一歩進歩している。ドライバーをサポートするために最善を尽くすと決めているなかで、新たなアプローチが見られる裕毅の進歩をサポートしていきたい」
 角田が自身の去就に決着をつけるには、文句を言わせない結果を残すしかない。次戦のイタリアGPは5日に開幕。前出の『F1 OVERSTEER』は「次のイタリアGPが角田のF1キャリアのなかで最も重要なレースとなる」と伝えている。

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