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イタリアGPのレッドブルのピットに角田裕毅は自転車で登場(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
イタリアGPのレッドブルのピットに角田裕毅は自転車で登場(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「レッドブルの考え方に変化」角田裕毅の来季残留可能性が今日5日開幕のイタリアGPを前に急浮上…「進歩と自信を持ち込む」と本人は前向きに豪語

「マルコは日曜日にハジャーを称賛したが、これは非常に稀であり、ハジャーに何かを感じている証左となるし、18歳のアービッド・リンドブラッドに対しても同じような認識を抱いている。そして、レッドブルにはもうひとつ重要な点がある。彼らは誰よりも、長年築いてきたドライバー育成システムを台無しにしてしまったと自覚している。そしてキャリアの終盤に差しかかったマルコにとっても、レッドブルのドライバー育成プログラムをかつての意義あるものに戻そうという強い意欲があると思う」
 実際、レッドブルとの契約が2026年限りで満了する状況を受けて、マルコ氏は「その後はどうなるかわからない」と周囲に語っている。こうした状況を受けて、同メディアはサンダース氏がポッドキャストで語った見解をさらに伝えている。
「その一環でおそらくはアクセルを少し緩めて『よし、この若手にトップチームで経験を積ませよう。リンドブラッドが控えている』という判断になるだろう。忘れてはいけないのは、1年後にはマックス(・フェルスタッペン)を失う可能性があると彼らが警戒している点だ。つまり若手ドライバーを次々と消耗させてはいけない。仮にマックスが契約解除条項を発動する権利を持ち、1年後にそれを実行した場合、ハジャーがすでに消耗していては困る。そうなると『ハジャーに代わる新たなドライバーも探さねば』という状況に陥るからだ。こうした背景から彼らの考え方に変化が生じていると私は考えているし、来季のレッドブルの理想的なラインナップはフェルスタッペンと角田ということになる」
 角田にまだまだ残留の目があるというわけだ。
 その意味でも、今日5日に開幕するイタリアGPが重要となるが、その舞台となるモンツァ・サーキットと角田の相性は実はよくない。F1に昇格した2021年以降の4年間で完走は2022年の一度だけで、それも14位でチェッカーフラッグを受けている。2021年と2023年はマシントラブルでスタートできず、昨年は他マシンとの接触が原因で7周目でリタイアしている。
 前出の『GP BLOG』は、角田のこんなコメントも伝えている。
「今年はそういうことが起きないように願っている。ただ、このコースは常に楽しい。自信の面で非常に挑戦的なトラックで、自信を持てれば速いラップが刻めるし、レース全体でも他のコースと比べてかなり走りやすいので楽しみにしています」
 入賞及びポイント獲得という確固たる結果を残し続けていかなければ道は開けない。イタリアGPのフリー走行1回目は日本時間の今日5日午後8時30分からスタートする。

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