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レッドブルの角田裕毅がアゼルバイジャンGPで昇格後最高位となる6位入賞(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルの角田裕毅がアゼルバイジャンGPで昇格後最高位となる6位入賞(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「将来への自信につながる」“逆襲6位”の角田裕毅が5位のローソンをあえて「無理してオーバーテイクしなかった」理由を力説…来季去就への影響は?

 

 一度は絶望視されていたフェルスタッペンの5年連続ドライバーズ王者獲得へ、少しだけ希望の灯が見えてきたからか。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮ヘルムート・マルコ氏(82、オーストリア)のコメントを、ドイツのモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT-TOTAL.COM』が伝えている。
「(ピアストリとは)まだポイントが大きく開いているが、次戦以降の様子を見てみてみようじゃないか。再び夢を見ることができるかもしれないからね」
 マルコ氏を饒舌にさせた要因はフェルスタッペンの件だけではなかった。
 2人のドライバーの合計ポイントで争われるコンストラクターズランキング。レッドブルは4位のままで変わらず、首位を独走している昨季王者のマクラーレンの連覇もほぼ不動の状況で、レッドブルは2位メルセデスとの差を「21」から「18」に、3位フェラーリとの差を「41」から「14」にそれぞれ詰めている。
 ラッセルが2位、キミ・アントネッリ(19、イタリア)が4位に入賞したメルセデスとはわずかに差を縮めただけだった。対照的にフェラーリに大きく肉迫できたのはフェルスタッペンが獲得した25ポイントに加えて、8位で4ポイントを獲得したルイス・ハミルトン(40、英国)と9位で2ポイントのシャルル・ルクレール(27、モナコ)を上回る6位で入賞して8ポイントを獲得した角田の存在も見逃せない。
 今季限りでレッドブルとの契約が満了を迎える角田はサマーブレイク中にチームと協議し、再開後に行われるレースの内容と結果で来季の去就を判断する方針で合意した。マルコ氏が「9月か10月頃」と去就を決めるまで、最大で6戦と言及した中で、再開初戦のオランダGPで9位、前戦のイタリアGPでは13位に終わった。
 海外メディアからは「今季限りでの退団が決定」「ハジャーの昇格が内定」などの報道が相次いだ。だが、角田は「噂は噂に過ぎない」と雑音をシャットアウト。ついに昇格後最高位での入賞を成し遂げ、セカンドドライバーとして自己を犠牲にしてチームへ貢献するレースを見せた。果たしてアゼルバイジャンからの逆襲が角田の来季の去就にどんな影響を及ぼすのか。
 角田は、「今やっていることを続けて、さらに進歩していきたい」と、早くも10月3日開幕の次戦シンガポールGPを見すえている。

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