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レッドブル角田裕毅を酷評していたシューマッハ氏が手のひら返しの残留支持?!(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブル角田裕毅を酷評していたシューマッハ氏が手のひら返しの残留支持?!(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

角田裕毅をボロクソに酷評していたシューマッハ氏が“手のひら返し”の「来季の(レッドブルセカンドシート)有力候補」

 

「角田は以前から運転技術が高い。かつてはレーシングブルズでも好調だったが、時にはフェルスタッペンでさえ苦戦するレッドブルの鋭いハンドリングは彼にも合わなかった。しかし、バクーでは両者ともに好調だった。特に角田は昨季までセカンドドライバーを務めたセルジオ・ペレスが良いパフォーマンスを発揮していた時期と、すでに同じレベルに到達していると言っていい。加えて、7月から代表を務めるローラン・メキースは、角田を深く理解し、人間味あふれる手法で彼に接している」
 自身の去就を巡るネガティブな報道が相次ぐ状況でも、角田は「噂は噂に過ぎない。事実ではないのだから、噂を楽しませてやればいい」と雑音をシャットアウト。アルファタウリ(現レーシングブルズ)でF1初参戦した2021年のアブダビGPの4位に次ぐ、自身のキャリアで2番目に高いポジションでチェッカーフラッグを受けた。
 来季の去就が決まるデッドラインまで3戦となった状況で、角田の逆襲はラルフ氏だけでなくメディアの論調をも変化させている。前出の『F1 OVERSTEER』は、「角田の将来に関する最新情報」として次のように報じた。
「角田がレッドブルでもう1年走るのは完全に不可能となったのだろうか。メキースはバクーで見せたレベルを維持できれば、角田を来季も残留させることに前向きな姿勢を見せている。対照的にマルコはハジャーを昇格させる意向をすでに固めている。メキースとマルコの意見が分かれる中で、最終的な結果は前代表のクリスチャン・ホーナーが退任した後のレッドブルにおける権力構造を示す重要な指標にもなる」
 もちろん残されたレースで角田が入賞圏外に沈めば、せっかく浮上した来季残留の可能性も消滅するだろう。その意味で10月3日に開幕する次戦のシンガポールGPが重要となる。角田にとって過去に3度出場しながら最高位は昨季の12位で、2022年と2023年はともにリタイアした相性の悪いコース。だが、もう猶予はない。残留を勝ち取るためには連続入賞でさらに評価をアップするしかないのだ。

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