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大谷翔平がWCS初戦で先頭打者アーチ&追撃の2ランの2本塁打でレッズ撃破に貢献(写真・AP/アフロ)
大谷翔平がWCS初戦で先頭打者アーチ&追撃の2ランの2本塁打でレッズ撃破に貢献(写真・AP/アフロ)

「ショウヘイは大舞台で別次元の才能を披露するためド軍と契約した」大谷のWCS初戦の驚愕2発にロバーツ監督、スネル、ベッツ、テオスカー、エドマンらから絶賛の嵐…「彼は唯一無二だ」

 ドジャースの大谷翔平(31)が9月30日(日本時間1日)、本拠地で開幕したレッズとのワイルドカードシリーズ(WCS)の第1戦に「1番・DH」で出場し、先制の先頭打者アーチ&追撃2ランの大活躍を見せ、チームは10ー5で先勝した。デイブ・ロバーツ監督(53)だけでなく、先発して7回2失点の好投を見せたブレイク・スネル(32)や大谷と同じく2本塁打を放ったテオスカー・ヘルナンデス(32)らから称賛の言葉が相次いだ。WSCが2戦先勝の3戦制になって以来、第1戦を勝利したチームがシリーズを制する確率は90%。また指揮官は、連勝で終われば、フィリーズとのディビジョンシリーズの第1、2戦のいずれかに大谷を先発させる考えを明かした。

 「あれくらい当たり前。大谷ならそれ以上できる」とテオスカー

 ドジャースのポストシーズンは大谷の驚愕の一発から始まった。先発のスネルが三者凡退で立ち上がりリズムを作った後の1回だ。レッズの先発、ハンター・グリーンがカウント2-1からインコースへ投じた100.4マイル(約161.6キロ)のフォーシームを捉えた打球は、速度117.7マイル(約189.6キロ)という超高速弾となってライトスタンドへ飛び込んだ。
 映像メディア「ドジャーブルー」が伝えた試合後の会見によると、大谷が「100マイルのインコースをなかなか狙っているからといって何本も打てる球でもない。いい反応ができた」と自画自賛した一発。
 MLB公式サイトによると、データが計測されるようになった2015年以降のポストシーズンで4番目に高速の本塁打で、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズの第4戦で大谷自身が放った117.8マイル(約189.7キロ)に次ぐ記録だった。
 また大谷が、本塁打にしたボールとしては自己最速。これまでの記録は2025年7月22日のホアン・デュラン(フィリーズ)、2024年6月5日のポール・スキーンズ(パイレーツ)が投じた100.1マイル(約161.1キロ)が最速のボールだった。
 ドジャースタジアムの近くで生まれ育ったグリーンは、これまで対大谷に通算7打数でゼロ本塁打、打率.143、3三振という天敵だったが、大舞台で集中しているユニコーンにデータは関係なかった。
 大谷にショックを与えられた影響なのか。
 グリーンは、3回にT・ヘルナンデスに3ラン、続くトミー・エドマンにも連続アーチを浴びてKO。米サイト「シンシナティ・エンクワイアー」は、試合後の落ち込むコメントをこう伝えた。
「彼(大谷)はいいスイングをした。私は落ち着いていたし、時間が早く過ぎる感じもなかった。ただ必要とされた形で投球を決めることができなかった。言い訳はできない。一番大きな試合だったのに、そこにあるべき球の質が残念ながらなかった」
 グリーンが悔しがったのは大谷の一発ではなく、T・ヘルナンデスとエドマンに浴びた2発で「スライダーをしっかりと決められなかった。それが今夜一番痛かったところ。あの球をしっかりと投げなければならなかった」と猛省した。

 

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