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新庄監督の発言がSNSで物議を呼ぶ(資料写真・黒田史夫)
新庄監督の発言がSNSで物議を呼ぶ(資料写真・黒田史夫)

「1位同士がいくのが日本シリーズ。2位がいくべきじゃない」CS最終決戦で惜敗した日ハム新庄監督の問題発言がSNSで「思っていても口にしちゃアカン」と炎上騒ぎ…その真意とは?

 池田氏は、この発言の真意をこう読み解いた。
「ひとつは勝ったソフトバンクへのリスペクトでしょう。もうひとつは、彼の持論じゃないですか。セ・リーグでは阪神が13ゲーム差をつけて優勝して、勝率5割ギリギリのチームがCSに出ることになり、ルール変更の必要性が議論にもなりましたよね。ただパ・リーグは、ペナントレースの結果も、CSもその意義にふさわしい展開となりました。そして一番の発言の真意は、来年はペナントレースで優勝してCSを突破して日本シリーズへいくんだという覚悟の裏返しじゃないですか」
 池田氏が、説明したようにセ・リーグでは、阪神が独走V。一時、2位以下のチームがすべて勝率5割を切る状態となり、「これだけのゲーム差でアドバンテージは1勝でいいのか」「もうCSはいらない」などの議論が盛んになっていた。新庄監督の発言は、それらの流れを汲んだ上での持論でもあったのかもしれない。
 だが、池田氏は、こう続けた。
「会見を聞いていましたが、選手の成長への手応えや、“もう1ランク成績を上げていけばまたさらに強いチームになると思うし来年は固定したメンバーで戦っていけるような準備をしていく”などとも熱弁していました。来年への覚悟が見え隠れしていました」
 新庄監督は、会見の中で、日本シリーズで古巣の阪神に「姿を見せたかった」との本音も明かしている。用意していたシャンパンファイトの「キャンセル料を払う」とまで言った。
 そして池田氏が説明したように来季への手応えを熱弁している。
「2チームを作れたんでそこから1チームに絞って来年は強いファイターズを見せます。成長しましたよ。すごく盛り上げたしね。2位になったことによってさらに強いチームができあがる予感はビンビンします。この若いメンバーたちがこれだけ活躍してくれたら、もう他のチームもうらやましい限りじゃないですか。僕も自分のチームだけどうらやましい。このチームの指揮を執れる監督なんかなかなかいない。去年から、いい場面で使っていった経験が本当に生きています」
 2試合に先発した達は21歳、第2戦で好投を見せた育成出身の福島は22歳。野手も、清宮、水谷、万波、矢澤、田宮らの若手が中軸となり、第5戦で負傷退場したルーキーの山縣らも存在感を示した。確かに今の日ハムにはノビシロしかない。池田氏によると、小久保監督も、試合後の公式会見で、早くも来季の新庄日ハムをこう警戒していたという。
「来年以降かなり強いと感じましたね。若い先発、パワーピッチャーの先発陣が充実していますし、打線の怖さ、層の厚さを選手たちも感じたと思います。我々は日本シリーズに向けて頭を切り替えなければいけませんが、来シーズンに向けてという話になるとしっかりした対策を練らないと厳しい戦いになるなとすでに思います」
 そして新庄監督は打倒ソフトバンクを宣言した。
「ソフトバンクが(オフに)どれだけ補強してくるか。そこはちょっと不気味なところはありますが、うちはもう今のメンバーで行きます。(どれくらい近づいている?)六本木ヒルズぐらいの大きな建物に近づいています」
 日ハムの来季へのスタートは23日のドラフト会議。新庄監督は「あんまり関わりはないけど、行きますよ」と出席することを明かしている。

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