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WシリーズMVPの山本由伸がVセレモニーで3か国語でスピーチした(写真・AP/アフロ)
WシリーズMVPの山本由伸がVセレモニーで3か国語でスピーチした(写真・AP/アフロ)

「まるでロボットのようだった」山本由伸をVパレードでスネルが絶賛も最終候補に残ったサイヤング賞に「選ばれるには問題がある」理由とは?

 そしてパレード後にビッグニュースが届いた。先発投手の最高の栄誉であるサイヤング賞の3人の最終候補に選ばれたのだ。
 全米野球記者協会が発表したもので山本以外にパイレーツのポール・スキーンズ、フィリーズのクリストファー・サンチェスが入った。
 だが、米「ドジャーブルー」が「山本にとって(サイヤング賞に選ばれるために)問題なのは、スキーンズが3つのカテゴリーのすべてで山本を上回り、より多くのイニングを投げたことだ」と指摘するように、選ばれるのは難しい状況となっている。
 3つのカテゴリーとは防御率、期待防御率(守備や運などを除外した数値)、三振数の3つ。山本は今季30試合、173回2/3を投げ、12勝8敗で、防御率2.49、期待防御率が2.73 、201奪三振 、奪三振率は10.42の成績を残した。
 一方のスキーンズは32試合、187回2/3を投げ10勝10敗、防御率1.97で、期待防御率2.59、216奪三振で奪三振率は10.36 。昨年新人王に輝いたスキーンズが、防御率タイトルを獲得し、イニング数も山本を上回っていて、数字だけの勝負でいけば、勝利数と奪三振率以外で山本に勝ち目はない。
 しかもサイヤング賞はポストシーズンでの成績は評価の対象外となっている。もしポストシーズンの成績も加味されるのであれば、山本のサイヤング賞の獲得は間違いのないものだっただろう。
 全米野球記者協会に所属している記者の投票で選出されるサイヤング賞は、現地時間の12日(日本時間13日)に発表されることになっている。

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