残留に“追い風”?!角田裕毅の来季去就決定延期の裏にレッドブル親会社が関与…ホンダからの恩恵検討が影響か?
そうなった場合、レーシングブルズの残されたひとつのシートを巡って角田とリアム・ローソン(23、ニュージーランド)が争う構図が生まれる。同メディアは「ミンツラフCEOの思惑が、角田とローソンのどちらがレーシングブルズのシートを獲得するのか、という選択に大きな影響を与える」とも指摘している。
「F1における角田の将来は、ローソンが太刀打ちできない外部要因に依存する可能性がある。具体的に言えば角田はホンダとの繋がりによって、来季のシート決定で優位に立つ可能性がある。レッドブルは決定を先送りにしながら、角田の将来に対してホンダがどのような役割を果たすのかを慎重に見守っている。今季の日本GP前に角田がレッドブルへ緊急昇格した際に、ホンダはレッドブルへ多額の報酬を特別に支払ったとされている。レッドブルとホンダの提携関係が今季で終了する中で、レッドブルはホンダが角田の個人スポンサーを務めながら、レッドブルに対しても何らかの役割を果たす意思があるかどうかを確認している」
レッドブルは、今季限りで、パワーユニットの提供をメインとしたホンダとの提携関係を終了する。一方でジュニア時代から角田を支援してきたホンダが個人的な関係を継続させ、同時にレッドブルにも、何らかの恩恵をもたらすことへの期待もある。
「ホンダが角田の個人スポンサーを務める形が、レッドブルにとって望ましいとミンツラフCEOは考えている。その意味でも、角田はローソンに対して、すでに大きなアドバンテージを持っていると言えるだろう」
つまりホンダというバックボーンが角田の残留への大きな追い風となっているわけだ。ただ、今日開幕のサンパウロGPで周囲を納得させる結果を残さなければ、せっかくの追い風も無駄になる可能性がある。
幸いにして角田にとってサンパウロGPは相性のいいコース。昨年は雨に見舞われた公式予選で自己最高位の3番グリッドを獲得。7位入賞した決勝でも一時は上位を期待させる走りを見せた。角田は6日(日本時間7日)のメディアデーでのフラッシュインタビューで「雨のコンディションには良い思い出があるし、自信もある」と発言している。
「パフォーマンスを最大化する作業だけに集中する。そうすれば必然的にスタートグリッドで上位を獲得できるし、マックス(・フェルスタッペン)も助けられる。各セッションから最大値を引き出し、チームに有益なフィードバックを提供し、セットアップの改善に貢献する。この週末を通して僕はそれだけに集中していく」
サンパウロGPは日本時間7日午後11時半からフリー走行1回目(FP1)が、同8日午前3時半からスプリント予選がそれぞれ行われる。初日の天気予報は、午後に雷雨に見舞われ、降水確率は40%となっている。

