「最大かつ最高のリリーバーを獲得」ドジャースが通算253セーブのメッツ守護神ディアスを3年約108億円の大型契約で獲得…米複数報道…WS3連覇へ懸念解消
ドジャースがメッツからFAの通算253セーブの守護神エドウィン・ディアス(31)と契約合意に達した。9日(日本時間10日)、米サイト「ジ・アスレチック」のウィル・サーモン記者が第一報を報じて、米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が3年6900万ドル(約108億2000万円)の大型契約であることを伝えた。ブルペンの強化が今オフの最大テーマだったドジャースが世界一3連覇に向けて最高の補強を完成した。
2018年のセーブ王で今季もオールスター出場
ウインターミーティングの開幕と同時にドジャースが超大物守護神のディアスの獲得に成功した。
米サイト「ジ・アスレチック」のサーモン記者がXで「合意に達した」と第一報を報じ、続いて同サイトのケン・ローゼンタール記者が「3年契約」であることを伝え、米スポーツ専門局「ESPN」のパッサン記者が「情報筋によると契約は 3年総額6900万ドル(約108億2000万円) 。この冬、ブルペン補強を狙っていたドジャースは今FA市場で最高のクローザーを獲得し、(ディアスは)クローザーとしての AAV(平均年俸)記録を更新した」と超大型契約であることを報じた。
ディアスは2022年オフにメッツと5年1億200万ドル(約160億円)の契約を結び1年換算で2040万ドル(約32億円)のリリーフとして最高年俸を記録していたが、今オフに2年を残して契約をオプトアウトしてFA市場に打って出た。その賭けは成功したことになる。
ドジャースの今オフの最大のテーマがブルペンの補強だった。
シーズン終盤にブルペンが崩壊して9月の救援防御率は 4.90。これはその月のナ・リーグでワースト3位の数字だった。
昨オフにはパドレスからFAのタナー・スコットを4年7200万ドル(約112億9000万円)の大型契約で獲得したが、シーズン終盤に10度の救援に失敗するなど、信頼を無くし、ポストシーズンは、下半身の腫瘍手術などでロースターから外れた。
デーブ・ロバーツ監督とフロントは、9月24日に負傷者リストから復帰した佐々木朗希を中継ぎ起用して、ロウキが救世主となり、ポストシーズンでは、クローザーの地位を確保するまでに至ったが、勝った方が世界一となるブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦では「中0日」で、リリーフ登板した山本由伸が最後を締めた。
佐々木は本人の要望もあり、来季は先発に戻る予定で、ロバーツ監督も先発起用を断言。現段階では来季のリリーバーが不在という状況だった。その中でドジャースはディアスと、今季40セーブでナ・リーグの最多セーブタイトルを獲得したパドレスの守護神ロベルト・スアレスの2人を狙っていた。そして今季の防御率、通算セーブ数でスアレスを上回るディアスの獲得に成功した。
米「スポーツイラストレイテッド誌」は「今オフにリリーフを狙っていたドジャースはおそらく最大かつ最高のリリーフ投手を獲得した」と評価した。

