新守護神ディアス獲得のド軍がわずか数日後に直面した懸念とは?
ドジャースがメッツの守護神エドウィン・ディアス(31)の入団発表を行い、世界一3連覇へ向けて、ブルペンの問題が解消されたとフロントやファンを安心させた、わずか数日後に早くも新たな懸念が浮上した。米サイト「ファンサイデッド」が報じたもので、ディアスは、プエルトリコ代表として2026年のWBC出場を希望しているが、2023年のWBCでは大怪我して1年を棒に振った故障歴があるからだ。ドジャースはWBC出場に難色を示しているという。
2023年のWBCでは膝の靭帯を断裂して1年を棒にふる
ドジャースは世界一3連覇へ向けてのチームの最大の問題点をメッツの通算253セーブの守護神ディアスの獲得で解消した。3年総額6900万ドル(約107億5,020万円)の大型契約で合意。12日(日本時間13日)にドジャースタジアムで入団会見が行われ、背番号「3」のユニホームに袖を通したディアスは、「勝つためにここに来た」と抱負を語った。
だが、早くもそのディアスに新たなる懸念が発生した。
ディアスがプエルトリコ代表としてWBC出場を希望している問題だ。
米サイト「ファンサイデッド」は「ディアス獲得からわずか数日後にドジャースに予想外の懸念が浮上」との見出しを取り、この問題を伝えた。
同サイトによると、ディアスは囲み取材で「少し慌ただしかったけど、約束は守らないといけない。身体検査を行った際、ホセ・ベリオス(ブルージェイズの先発投手でプエルトリコ代表)との用事(WBC出場についての話)があるからプエルトリコへ戻る必要があると球団に伝えた。球団は柔軟に対応してくれて、すべてがうまく流れ契約もできたし今日ここにいる」と語り、すでにドジャースにWBC出場の意思を伝えていることを示唆した。
同サイトは、「ドジャースがディアスのWBC出場を快く思わない可能性がある」と指摘した。
なぜなら2023年の前大会でディアスがWBCで右膝の靭帯を断裂する大怪我を負い、シーズンを棒に振った苦い経験があるからだ。ディアスは準々決勝進出をかけたドミニカ共和国戦で3点リードの9回から登板して3者連続三振を奪った。だが、マウンド上の歓喜の輪の中で、ジャンプした際に膝を痛めたのだ。
同サイトは来季から先発起用される佐々木朗希がWBCを辞退する方向であることを伝え、チームにWBC出場をストップする権利があることを説明した。
「ただし、それを行使すれば選手との長期的な関係に悪影響を及ぼす可能性もある。さらに労使協定(CBA)交渉が控えている状況を考えれば、よほどの理由がない限りドジャースがこの条項を行使するのは賢明とは言えない」
さらに「ディアス自身も過去のWBCでの負傷をドジャース同様に認識しているはずだ。もしプエルトリコが勝ち進むようなら、今回は、慎重な起用を心がけるべきだろう。アンドリュー・フリードマン編成本部長ら球団首脳は、新加入選手がWBCで適切に起用されているかを注意深く見守ることになる」と付け加えた。

