井岡一翔が批判に反論!「賛否があるのはわかっているがチャンスと評価をもらったのは僕」9位と11位のWBA挑戦者決定戦に疑念の声も「その先に5階級制覇をしたら誰も何も言わなくなる」
「特にドネア選手の前半の仕上がり、全盛期を彷彿するような強さにまず驚いた。希望をもらえる試合ですよね。中盤から後半の落ち方は、誰が見ても失速している戦い方だったと思うが、前半のあの切れ味は、落ちていないし強さを感じた。あの年齢まで続けていることに力ももらえた。井上(尚弥)選手との試合もそうだけど、これまで倒されているし、ダメージが溜まるような試合もしている中で、あれだけの動きをできるのは凄い。自分はまだ36(歳)。まだまだ頑張りたいなという気持ちになった」
井岡はドネアの姿に「40歳現役」を意識したのかもしれない。
そして予想していた通りの堤の驚異的な粘りをこう評価した。
「展開としては、自分の予想していた通りだったが、前半に結構、堤選手もダメージがあったと思うが、その中で気持ちの強さ、忍耐力、耐久力、粘り強さを見せた。あそこからなかなか展開を変えるのは難しい。彼の凄さを感じましたね」
堤-ドネア戦の前に行われた大晦日出陣の会見で井岡に「堤、ドネア、拓真の誰と戦いたいか?」との質問を投げかけた。
井岡は「率直に正直、誰と一番やりたいかと言えば、拓真選手ですね」と明言。「評価的にも一番高いんじゃないですか。今回の試合も含めて。盛り上がりを考えても一番拓真選手が、ファンの方も見たい
んじゃないかなと」とその理由を説明していた。
拓真あ那須川天心(帝拳)に判定勝利していた。
「堤とドネアの戦いを見て考えは変わったか?」と聞くと、井岡は、即答せず、まず「拓真と一番戦いたい」と話したことから生まれた誤解を解くことから説明を始めた。
「言葉のあやでボクシングの質が一番井上拓真選手が高いみたいな書き方をされている記者の方がいて、また堤選手に僕がそう言っていたみたいな質問もあって、凄く堤選手に対して失礼だなと感じた」
そして「僕は、あの試合(那須川天心戦)が終わった後で一番、ホットな挑戦として拓磨選手とやりたいですという風な言い方をしたが、ボクシングの質に関しては、お互いスタイルが違うので、どっちが高いとかは、全然、思っていない」と続けた。
決して拓真が、堤より上の王者だと評価の“格付け”をしたわけではないことを強調。改めて今後のターゲットについてこう言い直した。
「拓真選手とはもちろん戦いたいし、堤選手も今回ドネアに勝ってより評価を上げたと思うんで戦いたい。僕はどちらにせよ挑戦する立場。チャンピオンのどちらでも戦えたらいいなと思っている」

