「クレイジーな事が起きる」1年後に井上尚弥vs2階級下の3団体統一王者ジェシー“バム”ロドリゲスのスーパーファイトが実現?!英大手プロモーター幹部が明言…中谷潤人戦の予想はモンスター勝利
井上自身も「リング誌」のインタビューでバムについて触れ、「いいファイターだ。彼が階級を上げて来るのを待っているわけではないが、間違いなく候補の一人になると思う」とコメントしている。
ただ井上も目の前のアラン・ピカソ(メキシコ)、そして来年5月の中谷戦をクリアしなければならない。スミスCEは「今回の結果(井上の勝ち)を当たり前に考えちゃいけない。倒してから次の対戦を考えよう」としたものの、中谷戦については、「個人的な意見」との注釈をつけた上で、こう予測した。
「私は井上が好きだ。冷静さ、かっこよさ、世界のスーパースターである井上に比べて中谷潤人のことはあまりよく知らない。いい選手とは思うが(勝つのは)井上だと思う。髪型も好きだ(笑)」
ピンク色で登場するプランが話題となっている髪型にまで触れて、モンスターの勝利を大胆に予想した。
この日のメディアワークアウトで対戦相手のピカソは揃いのジャージを着たメキシコ陣営の「ピカソコール」をバックに真剣なミット打ちを披露。得意の至近距離からのボディやアッパーに高速の連打を惜しげもなく見せつけた。左ガードが異常が高かった。
目の前で見た大橋秀行会長は「スピードがあってキレのあるいい選手。(1m73の高い)身長などは予想通りだね」との感想を口にした。
そしてこう続けた。
「近い距離は怖いんだけど、その分やりやすい。チャンスがある。あの身長とリーチで遠い距離でボクシングをされた方が嫌」
つまりワークアウトで見せたように至近距離で攻撃的に来てくれた方がそこにスキが生まれて井上のカウンターが炸裂するチャンスが広がるというわけだ。特にボディやアッパーを放ってきた際にモンスターの左フックが爆発する予感がする。
早いラウンドでの決着の可能性も高まるが、大橋会長は「向こう次第だ」という。
「高いモチベーションでくるだろう。その分を想定して練習はしてきている」と大橋会長は断言した。
ピカソに続いて登場した井上は、リングを目いっぱいに使いながら、キレのあるシャドーボクシングを2分ちょっと披露した。近くで見ていたが風を切る音がした。
大橋会長が目を細める。
「こっちに来て調子がいい。素晴らしい出来。今年の4試合で一番いい。ムロジョン(アフマダリエフ)の時よりもっといい。気候も暑くないし過ごしやすい。最高の状態にある。楽しみ以外ない」
世界各国から来た70社以上のメディアの注目を浴びてモンスターが堂々とワークアウトのトリを務めた。

