• HOME
  • 記事
  • 五輪スポーツ
  • ミラノ五輪開会式の“AIアニメ”にSNSで「陳腐で下品」「素晴らしい開会式が陳腐なAIで台無し」と批判殺到…イタリア人気女優がアニメ化され冬季五輪100年の歴史を振り返る演出
AIを使ったアニメ映像にSNSで批判が殺到(五輪公式Xより)
AIを使ったアニメ映像にSNSで批判が殺到(五輪公式Xより)

ミラノ五輪開会式の“AIアニメ”にSNSで「陳腐で下品」「素晴らしい開会式が陳腐なAIで台無し」と批判殺到…イタリア人気女優がアニメ化され冬季五輪100年の歴史を振り返る演出

 ミラノ・コルティナ冬季五輪の開会式は、史上初の4か所開催、2か所聖火台など、オペラやファッションにインスパアした芸術性が高く評価された。しかし一方で冬季五輪の過去100年を振り返るアニメがAIで生成された陳腐なもので、SNSで大バッシングを浴びる異常事態となった。

 AI生成の雑なアニメ

 2006年のトリノ五輪開会式の総合演出を務めるなどイタリアを代表するクリエーターのマルコ・バリッチ氏が指揮を執った開会式。NHKのライブ中継にゲストとして招かれたイタリア在住で大ヒット漫画「テルマエ・ロマエ」で知られる漫画家で文筆家のヤマザキマリさんが「感無量。一番最初に見た彫刻がカノーバ。石に命を吹き込む行為がアルモニアだと思います」と絶賛する演出からスタートした。
「アルモニア(調和)」という開会式のテーマを北イタリア出身の世界的彫刻家アントニオ・カノーバが残した作品をオマージュ。代表作品「キューピットとプシュケ」を生きる彫刻として男女のパフォーマーが表現した。
 “世界的歌姫”マライア・キャリーさんがイタリア語で熱唱した1950年代の名曲、ドメニコ・モドゥーニョの「Nel blu、 dipinto di blu(Volare、青く塗られた青の中で)」に口パク疑惑などがあったが、オペラの3大巨匠をパロディぽい人形で登場させるユーモアも含め、オペラや詩、ファッション、建設などイタリア文化をインスパイアした芸術性の高い素晴らしい開会式となった。4か所での入場行進や聖火台への聖火点火などのクライマックスが盛り上がった。
 だが、一方でひとつの演出にSNSで批判が殺到した。
 HBOドラマ「ホワイト・ロータス」の出演で知られるイタリアで人気の個性派女優サブリナ・インパッチャトーレさんが登場して冬季五輪の100年の歴史を振り返るシーンだ。
 開会式には、平和の象徴の鳩を使うなど、IOCが定めている必須条件がいくつかあり、そのひとつに五輪の過去の歴史を紹介しなければならないものがある。今回はそれをアニメ映像で紹介するというアイデアを採用した。五輪100年の「歴史本」を開いたインパッチャトーレさんが、そこに吸い込まれ、アニメとなり、スノーボーダー、スキーヤー、フィギュアスケーター、アイスホッケーの選手などになりながらタイムトンネルを逆走して、歴代の五輪開催都市を巡るという演出だった。
 最後は、第1回の冬季五輪が開かれた1924年シャモニー五輪をイメージした鷲から雪上に落下して開会式の舞台に戻るという“オチ”。ダンスパフォーマンスで、時代別のファッションなどで今度は逆に現代へ戻っていくという演出だった。だが、このアニメが明らかにAIで作成した陳腐なものだったためSNSでは批判の声が殺到したのだ。

 

関連記事一覧