え?さらに?「5月東京ドームでキラと戦いたい」大晦日もう一つのWBA挑戦者決定戦で衝撃“ワンパンKO”の吉良大弥に2団体統一王者から驚愕オファーが届く
例えばサークリングと呼ばれるステップワークについても「右周りを!」と指導されたが、「それをやると自分の強みが消えて動きにくい。モヤモヤがあった」との不満があった。
だが「試行錯誤していく中で右周りの方がいい時がある」との気づきがあった。それがひとつの例だが、「だんだんとバランスがよくなって点と点がつながって線になった」との感触をつかんだ。
おそらく7位のメキシカンを撃破したことで吉良が現在空位の1位にランキングアップすると予想される。そうなると必然的に指名挑戦権を得る。WBA王者は、高校時代に3度対戦して全敗している1学年上の因縁の高見亨介(帝拳)だったが、12月17日に初防衛戦でWBO王者のサンティアゴとの統一戦に挑み判定で敗れ、サンティアゴが2団体統一王者となった。
実はその直後に吉良の勝利を見越してビッグなオファーが飛び込んできた。サンティアゴのプロモーターから「5月の東京ドームで戦おう」との対戦オファーが届いたのだ。
スーパーバンタム級の4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が中谷潤人(M.T)と対戦するビッグカードがメインで、セミファイナルでは、WBA世界バンタム級挑戦者決定戦に4回KO勝利した井岡一翔が、5階級制覇をかけてWBC世界同級王者の井上拓真に挑むカードが有力視されている。そこに吉良まで加わるなら、志成サイドは、もちろんウエルカム。だが、この東京ドームのプロモーターは大橋ジムで、しかもサンティアゴは相当なファイトマネーを吹っかけてくると考えられる。すでに東京ドームの全カードが内定しているという噂話も漏れ伝わってきていて、この世界戦が東京ドームのマッチメイクに組み込まれる可能性は低い。ただ指名挑戦権を得ればどこかで挑戦は実現するだろう。
もしプロ5戦目で世界戦が実現してベルトを巻くことができれば元4階級制覇王者の田中恒成に並び、日本最速タイ記録となる。
「今回の試合で自信になった。準備段階で自信がつき始めた。やっぱり自信イコール準備の量と質。来年には必ず世界チャンピオンになっている」
吉良が言うとビッグマウスに聞こえない。
日本プロボクシング協会の内規では、世界戦の乱立を避けるため、日本タイトルなどの地域タイトルの獲得が世界挑戦するための条件とされている。ただし、各団体の指名挑戦者であれば、地域タイトルがなくとも特例として認められることになっている。そのルートをたどったのは過去にはWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太しかいない。吉良は、ネクストモンスターに最も近いホープなのかもしれない。
今回、髪の色をシルバーにした。忠臣蔵の敵役である吉良上野介からイメージを膨らませ「刀のイメージで」そうしたそうだ。
まさに勝負を決めた右ストレートは刀のキレ味だったが、「固定すると髪型がずっとシルバーになるんで、きまぐれでそん時のキャラのキラダイヤを楽しんで下さい」と、笑い飛ばした。

