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スノボ男子ビッグエアで金メダルの木村葵来(左)と銀メダルの木俣椋真(右)(写真:森田直樹/アフロスポーツ
スノボ男子ビッグエアで金メダルの木村葵来(左)と銀メダルの木俣椋真(右)(写真:森田直樹/アフロスポーツ

ビッグエア歴史的快挙の木村葵来、木俣椋真“金銀メダル独占”に米ESPNが「日本がスノボ界の支配力を高める」と危機感募らせる

 

 中学2年生でプロ資格を獲得した木村は現在、中京大学の3年生。競技と並行して大学では生体力学などを学び、自身のパフォーマンスをデータ化させて研究も続けている。そして、初めて臨んだ冬季五輪で堂々の頂点に立った。
 スノーボード報道が多い米国の放送局『NBC Sports』は木村のコメントを通して、日本のスノーボード競技が急速に進歩を遂げている理由を次のように報じた。
「今大会が冬季五輪デビューだった木村は、昨シーズン終盤の世界選手権では予選敗退の憂き目を味わい、昨年12月のW杯で準優勝して今大会の代表に内定した選手だ。予選で3位だった彼は、我々の取材に対して『オフシーズンに何をするかが鍵だ。夏はエアバッグで何度も練習し、コーチたちは技術を教える術に長けている。オシーズンをいかに過ごすかが、ここでの良い結果につながっている』と語った」
 さらにスノーボード大国を自負してきた米国のスポーツ専門局『ESPN』は、自国選手たちがメダルを獲得できなかったビッグエアの結果を「日本が冬季五輪のスノーボード競技における支配力をさらに高めた」と危機感を込めてこう伝えた。
「前回北京大会の金メダリスト、中国のソ・ヨクメイが銅メダルを死守した一方で、17歳の米国人ライダー、オリバー・マーティンが表彰台から弾き出された。ビッグエアには4人の日本人ライダーが出場し、全員が決勝進出を果たしている。これは参加国中で最多であり、今後もさらなる期待がかかる。具体的には木村と木俣はスロープスタイルでも頂点を競い合うと見られているし、さらにハーフパイプには4大会連続のメダル獲得を狙うレジェンド、平野歩夢も控えている」
 スノーボードの男子スロープスタイルは16日に予選が、18日には決勝がそれぞれ行われる。木村と木俣に加えて、予選で5位だった長谷川帝勝(たいが、20、TOKIOインカラミ)、そして1位だった荻原大翔(ひろと、20、同)も出場する。
 特に「スピンマスター」の異名を持つ荻原は、メダル獲得が絶望となった決勝の3本目で、スタート台が短いために封印していた、ギネス世界記録に認定された2340(6回転半)に果敢にトライ。残念ながら成功できず、決勝では12人中で12位に終わった悔しさを晴らす舞台としてスロープスタイルに照準を定めると明言した。
「自分は100か0か、というところがある中で今日は0が出てしまいました。ビッグエアはダメでしたけど、スロープスタイルでは優勝したい」
 会場となったスイス国境に近いリビーニョ・パークの表彰台に、誇らしげに掲げられた2つの日の丸が、次なる日本勢によるハイレベルな頂上決戦のゴングを鳴らしていた。

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