• HOME
  • 記事
  • 五輪スポーツ
  • 個人戦金メダル”本命“『4回転の神』マリニン「大ピンチ説」の真偽…ミス目立つ“異変”に1週間4度出場の疲労…「絶好調の鍵山、佐藤にチャンス到来か」…無良崇人氏の見解は?
個人でも金メダル大本命の米マリニンは4回転アクセルを回避しミスも目立った(写真:新華社/アフロ)
個人でも金メダル大本命の米マリニンは4回転アクセルを回避しミスも目立った(写真:新華社/アフロ)

個人戦金メダル”本命“『4回転の神』マリニン「大ピンチ説」の真偽…ミス目立つ“異変”に1週間4度出場の疲労…「絶好調の鍵山、佐藤にチャンス到来か」…無良崇人氏の見解は?

 無良氏は団体SPの演技を評価した上でその“前哨戦”を制した意義をこう指摘した。
「鍵山選手は、今シーズンの中で細かい部分での課題を残していました。スピン、ステップなど、どこかしらに取りこぼしがあって完璧な演技が少なかった。それを全部修正してショートに持ってきました。10点の点差をショートでつけることができたことで得た自信も大きいでしょう。もちろんマリニンのミスが招いた結果ではありますが、こういうことが起こり得ることを五輪で証明したことが大きいと思います」
 鍵山はSPで108.67点をマークし98.00点のマリニンに10点以上の差をつけて上回った。実は、今季のグランプリファイナルでも自己ベストの108.77点をマークし、4回転アクセルに失敗して94.05点に終わったマリニンの上をいった。ただフリーではマリニンが4回転アクセルを含む7本の4回転ジャンプに成功して世界最高得点となる238.24点で逆転を許している。
 マリニンにパーフェクトな演技をされれば歯が立たない。
だが、団体のSP、フリーのようなミスが起きれば、鍵山に可能性がある。何かが起きるのが魔物の棲む五輪のリンクでもある。
 無良氏は鍵山の勝機は「加点にある」と見ている。
「加点をしっかりと取るのが鍵山選手の彼の本来の姿です。マリニンと対照的に、現状では2種類、もしくはフリーは増やす可能性もあるかもしれませんが、勝負するには出来栄え点をあげるしかありません。その形を団体のショートで見せました。完成度が高くかなり仕上がっています。個人戦に期待ができると考えています」
 そして団体のフリーで評価が急浮上したのが佐藤だ。
 無良氏もノーミスの演技で自己ベストの194.86点をマークした佐藤の演技には無形のプラス材料があると見ている。
「重圧のかかる状況であれだけの演技をして精神的に成長したなと感じました。今回のフリーでジャッジの方々に“この点数をこの選手に出していいよね”という印象を与えた意義も大きいと思います。議論はありますが、演技構成点には、実績の積み重ねの側面があるとも言われています。まだスピン、ステップなどの細かい部分での取りこぼしがありますが、そこを丁寧に完璧にやり切れば佐藤選手にもメダルの可能性はあります」
 絶対王者マリニンに土をつけるのは誰なのか。
 男子シングルSPは10日(同11日午前2時30分)、同フリーは13日(同14日午前3時)に行われる予定だ。

関連記事一覧