衝撃事実も「メダルを奪われた」「最悪の判断」大雪打ち切りでメダルを逃したドイツが激怒…天気モニターが15分後の回復を示していたことも判明…TV放送時間が理由と知り「理解できない」
1998年の長野五輪の男子団体ラージヒルでは、雪が降り続ける中でテストジャンパーを何人も飛ばして最後まで競技を打ち切らず日本が金メダルを獲得した。この時の銅メダルがオーストリアで、その時のメンバーの一人のシュテファン・ホルンガッハー氏が現在のドイツ代表チームの監督だ。
ホルンガッハー監督も「終わりよければすべてよし? まったくよくない。これが現実だ。でもなぜ彼らが待たなかったのか理解できない。今はやけ酒のビールが必要だ」と途中打ち切りの判断を下した審判団を批判した。
ビルド紙によると、打ち切りを決めた国際スキー・スノーボード連盟(FIS)のレースディレクター、サンドロ・ペルティーレ氏は、こう説明したという。
「非常に難しい状況だった。決断は簡単ではなかった。我々はプレッシャーを受けていた。突然、天候が変わった。五輪ではメダルは3つしかない。取れなかった者が悲しむのは当然だ」
そして打ち切りにテレビの放送時間が関係していたことを明かした。
「テレビ放送の時間には限りがあるし、どれだけ待つ必要があるかは正確には分からない。ジュリーはそのように判断した」
五輪は選手のものではなくテレビのものなのか。
この説明は、前出のヒュッテル氏の怒りにさらに火をつけた。
「テレビの事情がどうであれ、まったく理解できない。我々は怒り、打ちひしがれ、ただ悲しい。この気持ちはしばらく続くだろう。悔しさの方が大きい」
一方でドイツと対照的にこの不可解な打ち切りに助けられたのがノルウエーだ。前出のノルウエー大手メディア「VG」は、ノルウエージャンプチームの責任者であるヤン=エリク・オールブ氏のコメントをこう伝えた。
「最初の1、2回目は同じ条件だったが、3回目は運任せの状態だった。風向きが変わり、本格的に雪が降れば、スピードは急激に落ちる。あれ以上続ければ完全に運だった」
そして、ライムントなどドイツ側の不満についてどう思うかの質問に「失望するのは理解できる。しかし、もし彼が3位だったら、正しい決断だと言っていたはずだ」と返した。
同メディアは、打ち切りを決断したレースディレクター、ペルティーレ氏の「他の選手とも話したが、全員が公平な助走条件を維持するのは不可能だったと認識していた。不公平な状況にするより中断を選ぶ」とのコメントを紹介。同氏は雪の除去に懸命に取り組んだが、「決断時には状況は制御不能だった」と述べたという。
金メダルは今大会のスキージャンプ競技でメダルのなかったオーストリアで、銀メダルがポーランド。ドイツがFISへ正式な異議申し立てを行うかどうかは不明だが、ジャンプの五輪最終種目が後味の悪い結果になったことだけは確かである。

