日本のフィギュア表彰台独占を阻む不気味な2人…3位リュウは「彼女らに勝つことは目標ではない」と“唯我独尊”…4回転“最終兵器”を持つ5位ロシア18歳は「使うかは秘密」と“煙幕”
対照的に同じ米国の金メダル候補だったアンバー・グレンは冒頭にGOEが2.17もつくトリプルアクセルを決め、中井を越えるスタートをきったが、3回転ループが2回転となり、SPの必須要素を満たせずに0点となる手痛いミスを犯した。これが響き67.39点で13位に沈みメダル圏外に消えた。英「ガーディアン」によると泣き顔のグレンはコーチのデイモン・アレン氏に「何が起きたかわからない。できたのに…」とつぶやいた。アレン氏は「まだ終わっていない」と激励したが、ショックのあまりミックスゾーンで足を止めず取材拒否を貫いた。
日本のメダルを阻むダークホースが中立国として出場しているロシアのペトロシアンだ。
ロシア選手権3連覇の実力があるが、ロシアのウクライナ侵攻によって、国際大会から除外されているためランキングがなく第1グループでの滑走となった。ここでは演技構成点がでにくいとされているが、マイケル・ジャクソンのヒット曲メドレーにのった演技は観客を沸かせ、4本のジャンプすべてに成功。72.89点を叩き出した。
「自分のスコアにはとても満足しています。良い点数です」と、ロシア語で語り「うれしいです」と続けた。
ペトロシアンは、その指導法に賛否はあるが、数々のオリンピアンを育ててきた“鉄女” エテリ・トゥトベリーゼ氏の秘蔵っ子。4回転トゥループ、4回転フリップと2種類の“最終兵器”を持っていてトリプルアクセルも跳べる。基礎点の高い4回転ジャンプをフリーのプログラムに組み入れてくれば中井との5.82点を一気に詰めてくる可能性がある。
だが、英「ガーディアン」紙によると4回転ジャンプをフリーで跳ぶかどうかを聞かれたペトロシアンは「それは秘密にしておきたい。私は自分のプログラムについて話さない主義なので」と煙幕を張った。
逆転を狙うしかないポジション。最終兵器は使ってくるだろう。
運命のフリーは19日(日本時間20日)に行われる。

