フィギュア“意地”の5位入賞アンバー・グレンに悲報…「父親のような存在だった」元コーチが教え子への性的暴行容疑で逮捕
ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート女子シングルで5位に入賞したアンバー・グレン(26、米国)の元コーチのベンジャミン・シュローツ容疑者(47)が教え子への性犯罪の疑いで逮捕されたことが明らかになった。米「NBCニュース」が第一報を伝え、米誌「ピープル」や米紙「ニューヨークポスト」も報じたもの。グレンはSPの13位からフリーで意地の5位入賞を果たしたが、ジュニアの時代に指導を受けていた同容疑者の逮捕の悲報にショックを受けているに違いない。
一人は未成年に
グレンはフリーで意地を見せた。
金メダル候補とされながらもSPでは、ジャンプの基礎点が0になる大きなミスを犯して、67.39点で、まさかの13位に沈んだ。泣き崩れてショックのあまり取材拒否。だがフリーでは冒頭で2.40の加点がつくトリプルアクセルを成功させ、後半の3回転ループだけが着氷で乱れて手を着くミスを犯したが、それ以外の6本のジャンプは綺麗にまとめた。フリーだけでいえば3位となる147.52点の高得点。計214.19で5位入賞を果たした。銅メダルの中井亜美が、219.16点だったから、SPのミスがなければメダルに届いていた可能性もある。
そのグレンにショッキングなニュースが届いた。グレンの元コーチが、教え子への性的暴行容疑で逮捕されたのだ。
NBCニュースによると、シュローツ容疑者は18日(日本時間19日)に性的暴行1件、および未成年者へのわいせつ行為1件で逮捕、起訴された。彼はテキサス州コリン郡の拘置所に収監され、保釈金は10万ドル(約1500万円)とされた。この2件の起訴内容は、それぞれ異なる2人の被害申告者の証言に基づくものだという。
警察は同メディアを通じて次のように発表した。
「捜査は2月15日に開始された。シュローツが自身の指導するアスリート2名と不適切な関係を持っていたとの通報があったためである。そのうち1名については未成年の時期に関係が始まったとされている」
警察は事件が発生した具体的な時期などの詳細は明らかにしていないが、米誌「ピープル」によると容疑者の弁護士スコット・エジェット氏は、「シュローツはこれらの申し立てを強く否定している。適正な法的手続きを通じて弁護する決意である」とコメントしている。
グレンは、そのシュローツ容疑者にテキサス州ダラスに住んでいた9歳の頃から指導を受けていた。
2014年には「フィギュア・スケーターズ・オンライン」のインタビューで、この容疑者についてこう語っていた。
「彼はリンクでの父親のような存在、あるいは兄のような存在で、私が正しい道を歩み続けられるように見守ってくれています。リラックスして穏やかな一面もありますが、必要なときには厳しくもなります。整理整頓が行き届いていて一貫性があり全面的に信頼できます」
その父親のような存在だったコーチが性犯罪に手を染めたのは、かなりの衝撃だろう。
グレンは、その後テキサス州からコロラドスプリングスへ移り、現在のコーチであるデーモン・アレン氏とタミー・ギャンビル氏の指導を受けており、元コーチとの接点はないと見られているのだが…。
グレンがこの悲報をどの段階で知ったかは定かではない。

