皇帝”プルシェンコ氏が酷評「坂本花織は期待外れ」「中井亜美のトリプルアクセルは見事だったがSPの自由さ、ダイナミックさがなかった」…中井金、坂本銀予想も「裏切られた」
一方で皇帝は金メダルのリュウには絶賛の言葉を送った。
「アリサ(リュウ)はあらゆる意味で王者の演技を披露した。彼女を見ていると、フリーを5本連続で滑っても平気そうに見える。まったく疲れないのだ。軽やかに滑り切り、息も上がっていなかった。これはジャッジが常に注目する重要な要素だ」
プルシェンコ氏は、ロシア国内でのフィギュア中継の解説をしていた伝説の名コーチ、タチアナ・タラソワ氏の「リュウは覚え込んだプログラムではなく、即興のように滑っている」というコメントを引用した上で、こう続けた。
「これは最高レベルの技術を意味する。アリサの勝利は素直に喜びたい。彼女は一時、引退を表明していた。しかし2年の休止を経て氷上に戻り、すべてを勝ち取った。2025年3月の世界選手権、そして今回のオリンピック。敬意を表したい」
リュウは、終始笑顔を浮かべて、楽しそうにノーミスで滑り切り観客を魅了した。150.20点の高得点を叩きだしてSP3位から逆転金メダルを獲得した。
さらにプルシェンコ氏は「リュウ以外に“ワオ!”と叫びたくなった演技があった」として、ジョージアのアナスタシア・グバノワの名前をあげた。グバノワは9位に終わったが、「残念ながらジャッジは低めの点をつけた。トップ6に入るべきだった。それが客観的な評価だ」と、ジャッジの採点を批判した。
もちろんコラムのほとんどを中立国として参加し4回転トゥループに挑むも転倒して6位に終わった18歳のアデリア・ペトロシアンの話に費やしている。
「4回転に挑んだのは正しかった。もしクリーンに決めていれば、2本目の4回転トゥループも見られただろう。金メダルの可能性もあった。ただジャンプへの入りはあまり自信に満ちたものではなく必要なリズムも欠けていた。体が硬く最後まで“跳べるのか、跳べないのか”と迷っているように見えた。結果的に踏み切りがやや甘くなり後ろ向きに跳んで転倒した。だが、失敗後にも崩れず、できることはすべてやり、最後まで戦った。その姿は尊敬に値する」
そうエールを送った。
皇帝の中井、坂本への厳しい言葉は、金、銀予想していたほど評価、期待をしていたことへの裏返しだろう。坂本は引退するが、中井には4年後に、絶賛のコメントに変えさせたいものだ。

