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女子シングル金メダルのアリサ・リュウは日本のアニオタだった(写真:PA Images/アフロ)
女子シングル金メダルのアリサ・リュウは日本のアニオタだった(写真:PA Images/アフロ)

アリサ・リュウが「アミは本当に可愛い。一緒に祝いたかったの」と中井亜美の銅メダルを祝福した“感動ハグ”真相を米誌に明かす

 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートの女子シングルで世界中にSNSで拡散した感動のシーンがあった。最終滑走の中井亜美(17、TOKIOインカラミ)の銅メダルが確定した瞬間、アリサ・リュウ(20、米国)が、お姉さんのように抱きしめ、自分の金メダルよりも中井を祝福したシーンだ。なぜリュウはそんな行動をしたのか。米誌「ピープル」に明かしたその理由とは?

 「彼女がスケートを心から愛していることが伝わってきた」

 リュウはキス&クライのすぐ隣にある暫定1位選手が座る白いイスにいた。すでに演技を終えた坂本花織が2位、最終滑走の中井の得点が自分を上回らなければ金メダルである。
 中井はトリプルアクセルを決めたものの、その後に連続ジャンプの取りこぼしや、3回転ジャンプのアテンションや回転不足をジャッジに指摘される細かいミスもあり演技終了後にはアゴに指をあててクビをひねった。出された得点は140.45点。10秒ほど中井は固まった。
「どこに順位が出るかわかんなくて何位なんだろうという気持ちで見ていたら、名前の横に3位と書いてあって。それで凄くビックリして、本当に現実なのか疑うくらいビックリしました」
 中井は隣にいるリュウに三本指を示して「銅?」と確認した。
 リュウが笑顔でうなずくと中井は万歳してぴょんぴょんと跳びはねた。するとリュウは自分の金メダル獲得をそっちのけで、キス&クライのスペースに走り込んできて中井を抱え上げてギュっと抱きしめた。
 頭に手をやり長くハグ。そして3歳下の中井のお姉さんのように涙する銅メダリストの背中をさすってあげ、笑顔を向け、その場で一緒にジャンプ。中井の両手を後ろから観客席にむかって万歳させてあげた。
 この感動シーンはSNSでまたたくまに世界中に拡散した。その気高いスポーツマンシップに賛辞の声があふれた。
 なぜリュウは自分のことを放っておいて中井の銅メダルを祝福したのか?世界中のファンが知りたい事実を米誌「ピープル」が独占取材で聞き出した。
「アミは本当に可愛い。氷の上でとても幸せそう」
 リュウは、これまでもグランプリファイナルなどで対戦していた中井のファンだったことを明かしてこう続けた。
「彼女が(万歳を)していたみたいに、私も一緒に祝わなきゃって思ったの」
 リュウは「彼女がスケートを心から愛していることが伝わってきた」と感じた。そしてSP1位をキープできずに銅メダルに終わったが「自分の得点に本当に満足している様子だった」ことに感動を覚え、あの世界中にバズった瞬間につながったという。
 リュウの人間味あふれる行動のバックグランドには、その波乱万丈のフィギュア人生があるのかもしれない。

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