「“不正”という言葉が我々を奮い立てた」カナダが“不正投球疑惑”を乗り越えイギリスを破り金メダル…渦中の人物は「感情が先走りどれほどチームに迷惑をかけたか…」と苦悩を吐露
ミラノ・コルティナ五輪の男子カーリングの決勝が21日(日本時間22日)行われ、カナダがイギリスを9-6で下して2014年のソチ五輪以来3大会ぶり4度目の金メダルを獲得した。カナダは1次リーグのスウェーデン戦で不正投球疑惑を投げかけられ大騒動に発展していたが、スキップのブラッド・ジェイコブスは「とんでもない言葉を向けられそれが我々を奮い立たせた」と胸を張った。
第9エンドに逆転で3大会ぶり4度目の金メダル
汚名を返上するには結果で答えを出すしかなかった。
カナダがイギリスに9-6で逆転勝利して頂点に立った。5-6で迎えた第9エンドに3点の複数得点をマークして逆転。最終の第10エンドにも1点を加えて喜びを爆発させた。
米「アンカレッジデイリーニュース」や複数のメディアが報じたところによるとスキップのジェイコブスは、あの問題に触れて胸を張ったという。
「今週いろいろなことが起きて、私たちのチームに“チーティング(不正行為)”というとんでもない言葉が向けられた。それが私たちをさらに奮い立たせたんだ」
問題が起きたのは13日(日本時間14日)の1次リーグのスウェーデン戦。カナダが北京五輪金メダルのスウェーデンに8―6で勝利した試合の第9エンド、セカンドのマーク・ケネディがストーンをリリース後に「ホッグライン」と呼ばれる境界線を超えて2度指で触った(ダブルタッチ)という「不正疑惑」を相手のオスカー・エリクソンに指摘された。
「ホッグラインを越えた後にストーンに触れてもいいのか? 私は知らないけどね」
するとケネディが激怒。
「そんなことする奴がいるか? 俺は一度もやっていない。ふざけるな。失せろ」と罵声を浴びせ、騒然となり、試合が一時中断する騒ぎとなった。
世界カーリング連盟は、その不正行為を認めなかったが、その後、明らかにケネディがストーンに2度触れている映像がSNSで拡散。同連盟が、4つのレーンに2人の巡回審判員を配置する緊急対策を行う事態に言った。同連盟はその後、チームから要望のあった試合にのみ特別に審判員を置く措置に変更している。
その後、不正を疑われたケネディは、「指がかすったか、触れたかに関わらず、それがそのエンドの結果にまったく影響を与えていないことは分かっている。ストーンの花崗岩部分に触れたことがないと強く否定するつもりはないが、ただそれが故意に行われたことは一度もないと強く否定できる」と釈明。
さらに「スウェーデンはこの五輪でホッグラインで各チームを現行犯で捕まえる計画を立てていたようだ。我々の違反の瞬間を撮影して捕まえようとしていたんだ」と反撃した。

