「誇り高き日本企業に責任転嫁する言動は問題だ!」豪州GPアストンマーティン「大惨事」最悪結果にPU供給のホンダと早くも「決裂説」が流れる…代表の批判発言が騒動となる可能性も
アストンマーティンの今季のマシンは、ホンダ製のPUがもたらす異常な振動に悩まされてきた。マシンの操作を難しくするだけではない。振動が指に深刻な神経障害を引き起こす懸念からアロンソとストロールの周回数に上限が設けられ、4つしかないバッテリーのうち2つが故障する非常事態も引き起こした。
英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』は、次戦の中国GPも楽観視できないと危機感をさらに募らせるアロンソの本音を伝えている。
「豪州GPでアストンマーティンが大惨事に見舞われる、とする見通しは日曜日の決勝で現実のものとなった。ニューウェイは決勝後にポジティブな姿勢を強調したが、アロンソは『それはちょっと楽観的すぎると思う』と慎重に語った。その上で『バッテリーを含めた部品の在庫が増えると聞いている。だから中国ではもっとリスクを取れるはずだし、少なくともいろいろなトライはできると思う』とつけ加えている」
英国のモータースポ―ツ専門メディア『MOTORSPORT WEEK』は、アロンソの発言を引用しPUの振動問題がまだ解決していないと報じた。
「アロンソは『状況はプレシーズンテストから変わっていない。ホンダはいくつかの改造でバッテリーに与える振動が減ったと考えているようだが、シャシーの問題はまだ解決していない。このレベルの振動はあまり良い感覚ではない』と語った」
一方で米国のモータースポーツ専門メディア『motorsport.com』は、2015年からホンダ製のPUを搭載しながらも、成績低迷で泥仕合の内紛が起こったマクラーレンを引き合いに出した上で「アストンマーティン側にも一因がある」と指摘した。
「確かにホンダとの合体は悲惨なスタートとなったが、チーム代表のニューウェイが誇り高き日本企業に責任を転嫁するかのような言動は、かつてマクラーレンが犯した過ちを繰り返すリスクを高める。あのときと同じくホンダは間違いなくプライドを捨てて、黙々と目の前の仕事に集中するだろう。だからこそ地獄のようなミスマッチに陥らないように、アストンマーティン側は細心の注意を払う必要がある」
くしくもマクラーレンとホンダがコンビを組んだ2015年のドライバーの一人が、フェラーリから移籍したばかりのアロンソだった。不振が続くあまりに、同年9月の日本GP中にはチームへの無線を介して「まるで(グレードが下の)GP2のエンジンだ」と怒り心頭に絶叫。これが中継されて大きな波紋を呼んだ。
アストンマーティンとの契約最終年で、アロンソは再びホンダ製のPUに悩まされている。それでもマクラーレン時代のように感情を露にはせず、むしろ「来週末は走行距離を稼いで、マシンを最適化させる良い機会にしたい」と努めて冷静な言葉も残しながら、上海インターナショナル・サーキットで13日に開幕する中国GPに臨む。

