WBC「332億円vs1.6億円」日豪戦で1点差負けの豪州を国内メディアが「名高い開催国に本物の恐怖を与えた」「国全体が誇りに思える試合」と評価…「グッズ売り場8時間待ち」熱狂ぶりも
WBCの1次ラウンドが8日、東京ドームで行われ日本が豪州に4-3で逆転勝利を収めて1次ラウンド1位通過での準々決勝進出が決定した。豪州は投手陣がドジャースの大谷翔平(31)をノーヒットに抑え、足でかきまわして先制したものの、7回に吉田正尚(32)に逆転2ランを浴びて、さらに追加点を許して、9回に2本の本塁打で追い上げたものの惜敗した。豪州メディアは「国全体が誇りに思える試合」とその健闘を評価した。
大谷は珍しく静かな夜
試合前に準々決勝進出が決まっていたものの侍ジャパンにとって1位突破を確定させる重要な1戦だった。
メジャーリーガー菅野を先発に立ててきた日本を苦しめたのが世界ランキング11位の豪州だった。
先発のマクドナルドが大谷を2打席ノーヒットに抑えて3回1安打無失点。4回に二死満塁のピンチを背負い、その大谷を打席に迎えるも、変則左腕のタウンゼントにスイッチし、カウント2-1からの4球目に二塁走者の牧の飛び出しを見逃さなかった捕手のパーキンスが牽制でアウトにした。微妙なタッチプレーで牧がリプレー検証を求め、井端監督が球審にチャレンジの意思を伝えるも、「申告が遅い」との理由で却下された。
6回には日本のお株を奪うような足でかき回して先制点を奪う。だが、7回に吉田に逆転2ランを許し、さらに8回にも追加点を刻まれて9回に大勢を2本のソロアーチで追い詰めるも1点に泣き、番狂わせを起こすことができなかった。
試合後の会見では、現役時代「ディンゴ」の登録名で中日でプレーしたニルソン監督が悔しさを口にした。
「非常に結果は残念でした。 クロスゲームでしたし、世界一チームをあわやのところまで追い詰めましたが、残念な結果に失望しています」
だが、豪州メディアは大健闘ぶりを評価した。
オーストラリア通信社は「豪州の野球選手が大谷を止めたが、日本は止められない」との見出しを取り「日本の天皇の前で日本のスポーツ界の王者とも言える大谷翔平と対峙した豪州は、名高い開催国である日本に本物の恐怖を与えたものの、最終的には3対4で敗れた」と伝えた。
同メディアは「満員の観客席には天皇陛下も姿を見せ、球界最高の選手からさらなる奇跡のプレーが見られることを期待していた。豪州の投手陣はその期待を裏切り、大谷を封じ込めることに成功し、試合は残り3イニングの時点でオーストラリアが1対0とリードしていた」とし、7回に許した逆転劇を「大谷が珍しく静かな夜となりドジャースのスターが3日連続の3本目の本塁打を放つことができなかったにもかかわらず、連覇を狙う日本はついに7回に試合を動かした」と描写した。
同メディアは「この試合ではしばらくの間格下と見られていたオーストラリアが大番狂わせを起こす夢を見ていた」とも伝えた。
豪州の専門メディア「ベースボール・オーストラリア」は、「最終スコアは3対4。しかしオーストラリアは、国全体が誇りに思える戦いを見せた」とし、両チームの総年俸の違いにフォーカスした。
「日本代表の総年俸は年間3億100万豪州ドル(約332億円)で、一方、豪州代表の2025年の総年俸は150万豪州ドル(約1億6000万円)にも満たず、その半分は1人の選手が占めている。それでも彼らは、世界最高レベルのチームと互角に戦えることを証明した」

