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レッドブルのエース、フェルスタッペンが中国GPのスプリント予選で8位に終わりチームを批判(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)
レッドブルのエース、フェルスタッペンが中国GPのスプリント予選で8位に終わりチームを批判(写真・Getty Images / Red Bull Content Pool)

「マシンはもはや運転不能だ」フェルスタッペンが公然とレッドブル批判…中国GPスプリント予選8番手と出遅れメキース代表は謝罪

 こうした展開の中でメキース代表が謝罪した。しかし、フェルスタッペンの心中は決して穏やかではないと米国のスポーツ専門局『ESPN』が伝えた。
「フェルスタッペンは今季から導入され、物議を醸しているF1の新型ハイブリッドエンジンに嫌悪感を抱き続けてきた。プレシーズンテストの段階で、今季のマシンを『フォーミュラEのマシンに、ステロイドを注射して走らせているようなものだ』と揶揄しただけでなく、中国GP前には『まるでマリオカートでプレーしているような感覚だ』と再び非難した。レッドブルは新たなレギュレーションへの対応に苦戦しているだけでなく、今季から導入した自社製PUの開発でも大きく遅れを取っていて、一連の状況が彼のモチベーションを低下させている」
 フェルスタッペンはレッドブルと2028年まで契約を結んでいる。しかし、英国のF1専門メディア『F1 OVERSTEER』は「両者の間には数多くの条項があり、ドライバー側が望めば早期退団する可能性がある」とし、こう続けた。
「条項のひとつに、サマーブレイクまでにドライバーズチャンピオン争いで2位以内に入っていなければ、そのシーズン終了後に退団できる、というものがあるとされる。豪州GPで1・2フィニッシュしたメルセデスのラッセルとアントネッリの絶好調ぶりと、レッドブルが今後も競争力の高いマシンを提供できそうにない状況は、フェルスタッペンにそのような決断を促すきっかけになる可能性が高い。この問題が続けば2028年の契約満了より前にレッドブルはエースを失う可能性がある。レッドブルのチーム内では、そのような懸念を抱き始めているスタッフがすでに存在する」
 実際にフェルスタッペンは、マイアミGPとカナダGPの合間となる5月第3週の週末に、ドイツで開催されるニュルブルクリンク24時間レースへの参戦を表明している。英国メディアの『PLANETF1.COM』は、異例にも映る同一シーズン中の“二刀流”挑戦を決めたフェルスタッペンの胸中を次のように伝えている。
「F1ドライバーで十分と思われるかもしれないが、僕の場合、F1で達成したい目標はほぼすべてかなえている。だからこそ他の夢も追い求めたい。40歳になってからでは遅いし、28歳のいまがベストだと思う。耐久レースは僕が子どものころに父が参戦するのを見てきた。何よりもレースというものはもう少し昔ながらというか、政治的なものが多過ぎない感じが良い。そのほうが自分らしくいられるかもしれないと思っている。だから他にも出場できるものがあるかどうか、カレンダーを調べてみたい」
 フェルスタッペンの動向は、今季からテスト兼リザーブドライバーへ降格した角田裕毅の復帰にも大きく関わってくる。新たな刺激を求めているフェルスタッペンは、レッドブル陣営の巻き返しを問われるとこんな言葉を残している。
「現時点で何ができるのかはわからないけど、様子を見てみよう」
 今季レーシングブルズから昇格したアイザック・ハジャー(仏)も、豪州GPは公式予選で3番グリッドを獲得しながらも決勝ではマシントラブルでリタイアし、この日のSQも10番手に留まった。今日14日のスプリント決勝と公式予選へ。メルセデスとフェラーリに大きく先行を許すレッドブル陣営が、クリアすべき課題はあまりにも多い。

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