「なぜ7回若月健矢に代打を送らなかったのか?」侍Jは井端監督の采配ミスでベネズエラに負けたのか…山本由伸の69球交代と「中継ぎスペシャリスト不足問題」などへの疑問を専門家が指摘
WBCの準々決勝の日本対ベネズエラが14日(日本時間15日)、米マイアミのローンデポ・パークで行われ、日本が5-8で逆転負けを喫してベスト8で敗退となった。日本は1回に大谷翔平(31)の本塁打で追いつき、勝ち越されるも3回に再び佐藤輝明(227)の同点タイムリー、森下翔太(25)の勝ち越し3ランで逆転したが中継ぎ陣が踏ん張れず、一発攻勢を浴びて再逆転を許し、追いつけなかった。3回から立ち直った山本由伸(27)を69球での交代させたタイミングなど井端弘和監督(50)の采配にも疑問が残った。
「ベネズエラ打線は日本の投手の傾向を研究していた」
最後のバッターは大谷だった。マイアミの夜空に高く舞い上がったフライがベネズエラのショート、エネキエル・トーバのグラブに収まると、カブスの絶対守護神であるダニエル・バレンシアが雄叫びをあげ、ローンデポ・パークの大半を埋めたベネズエラファンが大歓声を送った。、3年前は、同じこの球場の決勝の舞台で、大谷はマウンドにいて、当時のエンゼルスの同僚だったマイク・トラウトを三振に取り、帽子とグラブを投げて咆哮していた。
あまりにも対象的なエンディングだった。
「正直、打てる球だった。力強い球でフライになってしまったけれど、あそこも1球で仕留め切れなかった印象だ」
テレビ朝日スポーツが試合後に私服に着替えた大谷の言葉を映像で伝えた。
「本当に悔しいの一言。というか。惜しいゲーム、勝てる要素の多いゲームだったと思う。全部が押し切られたというわけではない。勝てる要素はあった。優勝以外は失敗。結果的にそうなるんじゃないか」
淡々と悔しさを噛みしめた。
先発の山本が先頭打者のロナルド・アクーニャJr.に2球目を逆方向のライトスタンドへぶちこまれた。2023年に「40本塁打―70盗塁」でナ・リーグMVPに輝いたブレ―ブルのビッグスターだ。だが、その裏、大谷キラーのレッドソックス、レンジャー・スアレスのスライダーを捉えて一発返しをした。鈴木誠也が盗塁した際に左膝を痛めて退場するアクシデントがあり、2回にも山本が10打数7安打と相性最悪のロッキーズのトーバ、本塁打も許しているタイガースのグレイバー・トーレスに連続二塁打を浴びて勝ち越しを許す。
だが、3回に大谷の申告敬遠で広げた一死一、二塁の好機にソフトバンクの近藤健介に代わり「2番・右翼」で先発出場した佐藤がフルカウントからスライダーをライト線へ同点タイムリー、さらに鈴木に代わって出場した森下がチェンジアップをレフトスタンドまで運んだ。意気上がる勝ち越し3ラン。3回からは、山本も先頭のロイヤルズの昨季米球宴出場のマイケル・ガルシアにレフトフェンス直撃の二塁打を浴びるものの、そこから立ち直り、6人連続で凡退に抑えた。球数は69球。80球の制限までまだ11球あったが、井端監督は、4回でドジャースのエースを下ろし、5回から西武の隅田知一郎を投入して、その隅田がガルシアに1点差に詰め寄られる2ランを浴びた。
井端采配のひとつめの疑問がここだ。
山本続投の選択肢はなかったのか。

