
「予想はしていた。それが大谷翔平なんだ!」“怪物キラー”大谷翔平に31号の洗礼を浴びたブリュワーズ超大物ルーキーが大感激…第2打席はリベンジ三振奪い「さらに興奮した」
ドジャースの大谷翔平(31)が8日(日本時間9日)敵地でのブリュワーズ戦に「1番・DH」で出場し、その1回の第1打席に怪物ルーキーとして話題のジェイコブ・ミジオロウスキー(23)からバックスクリーンに飛び込む31号を放った。大谷は、昨年6月にも新人王に輝き、超大物ルーキーと話題だったパイレーツのポール・スキーンズ(23)との初対決で本塁打をお見舞いしている“怪物キラー”。第2打席ではリベンジの三振を奪った「予想はしていた。それが大谷翔平だ」と感激。大谷も「本当に素晴らしい投手。印象的だったのは制球力」と称えた。なおドジャースは1-3で敗れて5連敗となった。
カーブをバックスクリーンへ
二刀流スター大谷vs怪物ルーキー。その名勝負を見たさにアメリカンファミリー・フィールドは3万8175人のファンで埋まり、中継局はゲストにドジャース、レッドソックスなどで活躍したサイヤング賞3度受賞の野球殿堂入り右腕のペドロ・マルティネス氏らをスタンバイさせた。その第1打席。洗礼を浴びせたのは“怪物キラー”の大谷だった。
身長2m1センチの長身から内角低めに投げ込まれた初球は100マイル(160.9キロ)。糸を引くような質のいいフォーシームを大谷は見送った。2球目はインローへのカーブ。その落差と緩急に大谷のバットは空を切った。2球で追い込まれてからの3球目。ストライクゾーン内の低めに落ちて来るカーブだった。すくいあげた打球は、バックスクリーン右へ。飛距離431フィート(約131.4メートル)、打球速度108.4マイル(約174.5キロ)の一発にマウンド上でミジオロウスキーも呆然。だが、ここからが凄かった。
ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン、アンディ・パヘスを三者連続三振。そして3回無死二塁で迎えた大谷との第2打席でリベンジを果たす。この日、最速となる101.6マイル(約163.5キロ)を連発させてファウルで追い込むと、8球をかけたが、最後はボールゾーンに落ちるカーブで、空振りの三振にとった。
6回の第3打席は四球。結局、ミジオロウスキーは6回を投げて、プロデビュー5試合目にしてキャリア最多の12奪三振を奪い、被安打4の1失点。先日、通算3000奪三振を記録した“レジェンド”クレイトン・カーショーとの投手戦に勝ち、4勝目をマークしたのである。
ロサンゼルスタイムズによると、試合後、大谷は「本当に素晴らしい投手」と絶賛。
「ゾーンでの積極的な投球が特徴的だったが、特に印象に残ったのは制球力。3回に走者がいた打席(無死二塁)で、もし走者を返せていれば2-0になっていたでしょう。状況は少し違っていたのかもしれない」
1-3での5連敗を悔やみながらも怪物ルーキーを冷静に分析した。
大谷は“怪物キラー”だ。昨年6月にも超大物ルーキーとして全米を席巻していたキーンズと対戦し、第1打席は、三球三振に倒れたものの、第2打席に高めの100.1マイル(約161.1キロ)のストレートをバックスクリーンに叩き込んでいた。そして2年連続でまた超大物ルーキーにメジャーの洗礼を浴びせた。注目の対決になればなるほど大谷の集中力は高まるのかもしれない。