
激震レッドブルが角田裕毅の“不振脱却”緊急会議!25日開幕のベルギーGPへ向けてスポーツ心理学者がサポ―ト…メンタル面に“メス”
チームの代表が電撃交代したF1のレッドブルで、深刻な不振が続く角田裕毅(25)とモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、ヘルムート・マルコ氏(82)が緊急会談を行ったことが明らかになった。オランダF1専門メディア『RacingNews365』が報じたもので、マルコ氏によれば角田は現在、スポーツ心理学者と行動を共にしているという。角田の実力を高く評価するローラン・メキース新代表(48、フランス)のもと、25日開幕の次戦ベルギーGP以降へ向けてメンタル面の改善から不振脱却のきっかけをつかみたい考えのようだ。
2戦連続の最下位も「楽観視している」
20年に渡って代表を務めたクリスチャン・ホーナー氏(51、英国)が電撃解任されたばかりのレッドブルで、不振の角田を巡る水面下の動きが明らかになった。オランダのF1専門メディア『RacingNews365』が完走した15台中最下位に終わった英国GP後に角田とレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務める重鎮、マルコ氏との間で「緊急会談の場が設けられていたこと」を報じた。
マルコ氏は、同メディアの中でこう明かしている。
「私たちは裕毅と集中的に話し合いの場を持った。彼は現在スポーツ心理学者と行動をともにしている。マックスと同じく決勝では残念な結果に終わってしまったが、パフォーマンスの向上が見られた。こうした動きが、すぐにポイント獲得に反映されると私自身は楽観視している」
角田は今季第11戦のオーストリアGPでも完走した16台の中で最下位だった。レッドブルがF1に参戦した2005年以降で、2戦続けて最下位となった初めてのドライバーとなった角田は、現時点で5戦続けて入賞及び獲得ポイントがなく、こちらも2009年のマーク・ウェバー氏(48、豪州)が持つ不名誉な記録に並んだ。
不振を物語るように、決勝のグリッドを決める公式予選では6戦連続で10台で争われる最後の3回目(Q3)に進めていない。そのうち3回は1回目(Q1)で敗退。レッドブル昇格後で節目の10戦を終えたなかで、決勝での最高位は第4戦バーレーンGPの9位で、獲得したポイントはわずか「7」にとどまっている。
それでもマルコ氏は今後へ向けての問題はないと強調して角田を擁護した。
「裕毅はグランプリが行われる週末に苦戦を強いられ続けてきたが(英国GPが開催された)シルバーストーンでは上昇傾向が見られていた。フリー走行(FP)におけるマックスとの差は、ほとんどの場合で以前よりも小さくなり、それを証明するように、決勝では11番グリッドからスタートすることができた」
不振のリアム・ローソン(23、ニュージーランド)がわずか2戦で見限られ、角田が緊急昇格した4月の日本GP。マルコ氏はノルマのひとつに、エースのマックス・フェルスタッペン(27、オランダ)とのラップタイム差を「0秒3」以内と掲げた。
しかし、第9戦のスペインGPを終えた時点で、角田は公式予選でフェルスタッペンに平均で0秒692もの大差をつけられていた。ここから先はFPでのタイム比較となるが、第10戦以降はカナダGPの2回目で0秒273、オーストリアGPの2回目で0秒394、英国GPの3回目では0秒519となっていた。