甲子園で渦中の広陵高が第三者委員会を設置した「本校硬式野球部をめぐるSNS上の事案」について発表した声明の全文

第107回全国高校野球選手権大会の1回戦を突破した広陵高は8日、同校の公式ホームページで「本校硬式野球部をめぐるSNS上の事案について」と題する文書を発表した。同校は6日にも「令和7年1月に本校で発生した不適切事案について」と題する文書を掲載していたが、今回は、SNSでの被害者の保護者と思われる人物の実名告発によって、別の事案が起きてきたことと、その事案を調査する第三者委員会が同校に設置されていたことが明らかにされたことから、経緯と事実関係を新たに発表したもの。この事案に関しては7日に日本高野連が発表していた。
　以下が「本校硬式野球部をめぐるSNS上の事案について」と題されて発表された文書の全文

　「指摘された事項は確認できませんでした」

　平素は本校及び本校硬式野球部の活動に多大なるご理解を賜り、厚く御礼申し上げます。
　本校硬式野球部の元部員が監督とコーチ、一部の部員から令和5年に暴力や暴言を受けたとする情報が、SNS上で取り上げられています。
　当該事案につきましては、令和6年3月に本校が元部員から被害の申告を受けたものです。指摘を受けた本校は、関係者から聴取を行い、事実関係の調査を実施しましたが、指摘された事項は確認できませんでした。また、元部員から、令和7年2月、一般財団法人広島県高等学校野球連盟（広島県高野連）と公益財団法人日本高等学校野球連盟（日本高野連）に情報提供がありました。連絡を受けた本校は、さらに部員全員及び職員から聴取を行い、事実関係の調査を実施しましたが、指摘された事項は確認できませんでした。
　その後、元部員の保護者の方からの要望に応じ、本校は6月、文部科学省の定めるガイドラインに従って、本校及び関係者と利害関係のない調査委員のみで構成された第三者委員会を設置し、現在調査を進めていただいております。
　以上、ご報告申し上げます。

　広陵は7日の旭川志峯との1回戦に3－1で競り勝った。2回戦は13日の第4試合で三重の津田学園と対戦する。