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大谷翔平が2試合連続の53号でナ・リーグの本塁打争いでトップに並ぶ(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
大谷翔平が2試合連続の53号でナ・リーグの本塁打争いでトップに並ぶ(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

「ショウヘイはデンジャラスだ」ロバーツ監督が称賛したのは大谷翔平のナ・リーグ本塁打王争いトップに並ぶ「53号」だけではなかった…見逃せない「29」「141」「20」という3つの記録

 ドジャースの大谷翔平(31)が20日(日本時間21日)、本拠地でのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場、5-4で迎えた6回の第4打席でジョエル・ペゲロ(28)が高めに投じた99.9マイル(約160・8キロ)のストレートを逆方向のレフトへ運び、2試合連続の53号ソロをマークした。ナ・リーグの本塁打争いでフィリーズのカイル・シュワーバー(32)に並んだ。大谷は同時に3つの記録を更新した。チームは初回に失った4点を逆転しての7-5で勝ち、ナ・リーグ西地区の優勝マジックを「3」とした。残り試合数は7だ。

 史上3人目のシーズン「140得点」超え

 大谷のラストスパートが止まらない。
 5-4で迎えた6回だ。先頭打者としての第4打席。ジャイアンツの4番手ペゲロがカウント2-2からアウトハイに投じた160キロ越えのストレートを逆方向のレフトスタンドへ向かって高々と打ち上げる。数歩、足を進めて、打球の行方を見守った大谷は、確信のバットフリップ。リードを2点差に広げる2試合連続の52号ソロは、ナ・リーグの本塁打争いでトップのシュワーバーに並んだと同時に自らが持つドジャースタジアムでのシーズン本塁打記録を更新する29本目の一発となった。
「ドジャーブルー」が映像で伝えた試合後の会見によると、ロバーツ監督は「素晴らしいの一言だ」とその52号を称賛した。
「質の高い打撃が続いている。フィールドを広角に使う点を評価している。彼はどこへでもボールを飛ばせるパワーがある。彼はとにかくデンジャラスなバッターだ
。特にセンターから左中間へ打球を飛ばしている時は手がつけられない」
 今季限りの引退を発表したクレイトン・カーショーのラスト登板となる前日のジェイアンツ戦でも、惜別の思いを込めた52号の逆転3ランを放っているが、これもレフトのポール右へ運んだ逆方向の一発だった。
 レギュラーシーズンも残り8試合なってその好調バロメーターが顕著だ。
 だが、大谷がこの日に更新した記録はそれだけではなかった。
 先発のタイラー・グラスノーが立ち上がりにまさかの4失点を許す苦しい展開から大谷は1点差に迫った4回の第3打席で四球を選び、連続試合出塁を25に伸ばし、続くムーキー・ベッツが四球でつなぐと、フレディ・フリーマンのライト前タイムリーヒットで二塁から一気に生還して同点のホームを踏んだ。これが今季140得点目。過去20年で、140得点を達成したのは、2007年のヤンキースのアレックス・ロドリゲス(143得点)、2023年のブレーブスのロナルド・アクーニャJr.(149得点)に次いで史上3人目のメジャー記録となった。しかも、それはドジャースの球団4位タイ記録。そして53号ソロで得点を141に伸ばして球団記録も単独4位に浮上した。もちろん141得点は両リーグでトップを独走している。
 7―5で迎えた7回二死二塁の第5打席では申告敬遠で歩かされた。場内は大ブーイング。これが今季リーグ最多20個目の申告敬遠となった。

 

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