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大谷は前回の登板で56発男封じに布石を打っていた(写真・AP/アフロ)
大谷は前回の登板で56発男封じに布石を打っていた(写真・AP/アフロ)

大谷翔平はフィリーズ“56発男”シュワーバー封じの布石を打っていた?!…初のPS登板に期待されるこれだけの理由…「平均球速アップと質の違い」「左打者配球の妙」

 ドジャースの大谷翔平(31)がいよいよ日本時間今日5日に敵地で開幕するフィリーズとのディビジョンシリーズ第1戦に「1番・投手兼DH」で先発出場する。メジャー移籍後初となるポストシーズン登板。敵将のロブ・トムソン監督(62)も「過去最高のまさに圧巻。本調子なら手強い相手になる」と警戒。米メディアの「CBSスポーツ」は、今季の大谷の進化を詳細に分析し、大谷が期待される理由を明かした。

 5回ノーノーの9月16日フィリーズ戦では50%以上がフォーシーム

 大谷のポストシーズン初となるリアル二刀流は全米でも大きな注目を集めている。ほとんどの米メディアが大谷にフォーカス。
 スポーティングニュースが「ドジャースの大谷、フィリーズ戦でのポストシーズン初登板でMLB史に残る“革命的な瞬間”を刻む」と見出しを取れば、ESPNも「大谷、ポストシーズンで投打両方の先発として“稀有な領域”に足を踏み入れる」とのタイトルを打ち、ロサンゼルスタイムズ紙は、デイブ・ロバーツ監督の前日会見でのコメントを引用する形で「大谷がNLDS第1戦に先発―今回は制限なし」との記事を掲載した。
 映像メディア「ドジャーブルー」が伝えた前日会見によると、ロバーツ監督は「彼がどんなピッチングをするかで決まるが、6イニングでも7イニングでも可能だ。それは私達が1年間、待ち望んでいたもの。彼はこの瞬間に万全に備えている。私はただベンチに座って注意深く見守る。普通の先発投手として扱いたい」と明言した。
 大谷も前日会見に出席して「楽しみ」「もちろん緊張はある」「フィリーズ相手にこういう舞台に投げられることに感謝したい」と口にした。
 フィリーズ打線はナ・リーグでブリュワーズと並びトップのチーム打率.258を誇る強力打線が売り。大谷と最後まで本塁打タイトル争いをした56発男のカイル・シュワーバーに、MVPを2度獲得しているブライス・ハーの2枚看板に加え、打率.304で首位打者を獲得したトレイ・ターナーもいる。
 それでも大谷は9月16日のフィリーズ戦に先発して5回をノーノーに抑え込んだ。5つの三振を奪い、四球はわずか1だ。
 前出の映像メディアによるとフィリーズのトムソン監督は大谷への警戒心を隠さなかった。
「数週間前の登板は過去最高のもの。まさに圧巻だった。パワー、制球力、球威、球種のコンビネーション。すべてが噛み合って本当に素晴らしかった。ストライクを先行させ、球速は98マイル(約157.7キロ)、99マイル(約159.3キロ)を出していた。変化球は、すべて平均をはるかに上回るレベル。彼が本調子であれば非常に手強い相手になる」
 捕手で主力打者の一人であるJT・リアルミュートも大谷についてこう語った。
「その試合(9月16日)に私は出ていなかったが、他の選手から聞いた話では、彼のボールは1級品だということだ。見事に変化球をおり交ぜ、完全に翻弄していた。チームメイトがみんな彼のボールの素晴らしさを口にしていた。ストレートに威力があり、変化球にキレがある。彼は間違いなく我々にとって手強い相手になるだろう」

 

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